2014年8月29日金曜日

ブッポウソウと民具収蔵展示施設のその後

昨日、早朝に、ブナセンターのEさんと学ぶ会のK子さんが毘沙沢にブッポウソウ調査。
数日前まで私は、既に南に向けて飛び立ったと思いこんでいたのですが、実はまだ居たのでした。
お二人は、昨朝3羽を確認しています。

果たして何時ごろ、どのような形で南への渡りに入るのでしょうか。
とても興味があります。
あの小さな体で、どのような高さを飛んで、どのようなルートで移動するのでしょうかね。
南への旅は何日ぐらいかかるのかな?
冬の間はどの国で、どのような環境で暮らすのでしょう。

只見町民具収蔵展示施設の検討委員会が7月26日と8月25日の2回開催されました。
この会議をもって、基本構想のまとめとするようです。
8月25日の会議は内容の濃い会議だったと思います。
まだまだ実現までの道のりは長いと思いますが、町民の皆さんが元気になれる企画に育ってくれることを願います。
最後まで、見届けたい、協力もしたいと思っています・・・・関係者の皆さまよろしくお願いしますね。

2014年8月24日日曜日

奥会津博物館

毘沙沢は泉田組
只見町は現在、民具収蔵展示施設の建設に向けて検討をしています。

土曜日の吹奏楽の練習の前に、会津田島にある奥会津博物館を観てきました(2回目)。
民具が沢山展示されています。
外には民家が4棟移築されています。

奥会津全域に及ぶ展示の中には、毘沙沢に係わるものもありました。
江戸時代は、泉田組(現在泉田は南会津町)に属していたこと、今のような行き止まり道ではなく、梁取から布沢に抜ける道が有効に機能していた。
話には聞いていましたが、奥会津の木地師集団の中に、毘沙沢が含まれていた。

毘沙沢に木地師が居たのだ

木地師の展示、山仕事の道具など、面白いものが沢山。
木地師の仕事、ブナの大木から器の木取り

木を扱う道具は美しい

移築民家では、藍染の体験と食事が出来ます。
4棟が集落のように配置されています」

藍染体験中

田島吹奏楽団は現在、9月13日のエミネンス祭り(私は残念ながら不参加)に向けて練習中。
若いメンバーも増えて、活気が出ています。
若い新しいメンバーも増えています

2014年8月21日木曜日

新しい命

生まれた直後
私には2人の娘がいます。
私が20代の時に生を受けた子で、長女は池袋の病院、次女は横浜緑区の病院で生まれました。

若かったこともあり、出産に対しては何の不安も感じませんでした。
病院任せということです。
ですから、出産者である妻は、当時の私の行動が冷たく見えたようです。

ロンドンのお産は大変です。
病院は無料なのですが、陣痛が始まってもなかなか受け入れてくれないようです。
今回、娘は、予定日を10日も遅れて始まった陣痛に、車で15分ほどの病院から2度帰されました。

3度目に行った時は、すでにぎりぎりで、お腹を切っての出産でした。
現地時間20日13時10分(日本時間同日21時10分)。

普通の分娩では、ぎりぎりで入院し、次の日には帰される。病院に長居は出来ない。
女の子です
ですからイギリスでは父親になる人には2週間の休暇が与えれれると聞きました。

現地の富美恵曰く「この国では病院のサービスはシンプル、いや、日本から見ると厳しい、だからこそ家族が温かく接する仕組みを作っているのが良い」と。
厳しい環境だから、人が優しくなれるということなのかもしれない。

いずれにしても、海外で育つ孫のこれからの人生を、少しでも長く見守りたいと思っています。

2014年8月19日火曜日

暑さに負けて考える事

高校野球は、生まれ育った東京、その後の千葉、1年ほど過ごした秋田、今住む福島に声援しますが、でも最後は負けている方に気持ちが移っていることに気つくことがたびたび。

毘沙沢の今日は晴れ、まだまだ蒸暑い日が続いています。
冷房は有りませんから、朝夕の涼しい時に仕事をすることになります。
長椅子の製作、なかなかはかどらない

午後は暑さに負けて、扇風機に吹かれながら考えます。
高校野球を観ながらだから、ろくなことは考えないのだが・・・・・。

只見町への移住者は、トマトを初めとする農業が主流、そして奥会津では山の好きな人が多くを占めています・・・・ガイドなどもしています。

そんな中に、音大出のピアノの先生や声楽のセミプロが楽しみながら活躍している。
物づくりでは工房毘沙沢の他に、バイオリンの製作者やステンドグラスを製作している人も居る・・・・でもでも、その程度。

地元の人の間では書道家が多く、能面などを作る人、太鼓を作る人、アケビ・マタタビなどの編み組が盛ん。

それでも、美術大学を卒業したようなアーティストは見かけない。
そうだ、陶芸にしても、織にしても木工にしても専門の教育を受けた若いクリエイターが居ないのだ。

建築を含めて、生活の中にアートの香りが・・・そうそう・・・この町には少ない・・・いや、無いような気さえする。

広大な自然と、激しい四季の変化、こんな世界に、若きクリエイターの諸君、飛び込んで来い。
そして、この町を美しく、面白くしてくれたまえ。

2014年8月16日土曜日

ブッポウソウその2

お昼頃、仙台の佐野さんから電話・・・これから行きます・・・・カップラーメンを携えて。

仙台からわざわざありがとう。
カップラーメン、チョンガーには大助かり。

その後ブナセンターに行くはずが、和子さんと麻衣ちゃんちでおしゃべり。
予定変えちゃってゴメンナサイ。

出たついでに、うおかくで卵やら、納豆やら、豆腐、牛乳などを仕入、あくいーるで玄米パンと菓子パンを購入・・・これでしばらくOKさ。

そんな帰り道、林道で電線にとまるブッポウソウ4羽を見つけました。
家族でしょうか?ちょっと嬉しい。
今回は昨日より近かった

2014年8月15日金曜日

ブッポウソウ

50メートルほどの場所に15分ほど止まっていました
山の生活は、都会の人のように歩きません。
移動は車を使うので、どうしても歩行時間が少なくなります。

善玉コレステロールを増やすには散歩が良い、などと聞いて、最近少し林道を歩いています。

春のころ、大きな望遠レンズを付けたカメラを車に乗せて、山を見ている怪しげな若者に事情を聞くと、ブッポウソウだと言う。

昨年は、この当たりでブッポウソウが子育てをしていたのだそうだ。
ブッポウソウを写真に収める為に遠方から来ている人がいる・・・。

その後、散歩の時に注意をしていると、確かにブッポウソウらしき鳥の影。
そして、今日、3羽のブッポウソウを確認しました。

私のカメラでは遠方の為黒くしか映っていませんが、双眼鏡で確認しました。
オレンジがかったくちばし、青みを帯びた身体、飛ぶと羽に白い模様。

絶滅危惧種IB類(EN)だそうです。
こうした鳥が家の近くを飛び、散歩道で観察できる生活は、なかなか無いね。

2014年8月14日木曜日

お盆の朝

この時期になると、母方の田舎、埼玉県の戸塚(安行の近くだったと思う)の加藤家へ遊びに出向いたことを思い出します。
大きな石の上に根を張る木
茅葺の大きな家でした。

お盆、奥会津も多くの帰省客でにぎわっているのでしょう。

何処の家にも都会ナンバーの車が停まっている数日。
でも、毘沙沢はいたって静か。

朝の散歩で、林道沿いに、大きな石の上に根を張る何本かの木に改めて気が付きました。
なんで、条件の悪い石の上に根を張るのだろう?
不思議です・・・でも、面白い。

毘沙沢の先祖の墓に、お盆早朝の墓参りは年々少なくなるな・・・・。
毘沙沢がいつまでも残りますようにと手を合わせました。
ロンドンの娘の出産が無事に終わりますようにとも。
集落のお墓からのわが家

2014年8月12日火曜日

1人暮らしに支援が

私が1人で生活する事の、大変であろう事を良く知る人が、只見町にも居てくれます。
麻衣ちゃんのスパゲッティ―と和子さんのお惣菜
富美恵がロンドンに出掛けて12日目、私は、自炊の事はまるで音痴なのです。

そんな2人が心配して、只見地区から支援に来てくれました。
ま、お昼のケータリングと精神的ケアーですね。
有りがたい事です。

久々に暖かいスパゲッティ―と、野菜の炒めものやサラダなど、美味しく戴きました。
ありがとうございました・・・また、ヨロシク。

勿論、少し歌ったり、楽器を吹いたりもしました。
食事とお茶と歓談と音楽・・・・これ最高の支援。

2014年8月11日月曜日

草との攻防

10日は布沢集落の草なぎ普請の日。
予定日は年間計画で決まっていますが、1週間前に「普請出役 お願い」の配布が有ります。

年々参加できる人が少なくなる中で、毘沙沢林道には、布沢集落から4人と林道住人3人、宇都宮大の生徒2人が加わりりました。

林道居住者や学生の力・・・そして、これをはるかに凌ぐ地元の草刈りのプロの助けで林道がよみがえりました。
綺麗な林道になっています

でも休憩しながら「いつまで続くか・・・」。
私は学生に「10年前は、この倍くらいの人が作業していたかな・・・」と。

ま、ともかく、この夏も草との攻防戦は乗り越えられそうです・・・やれやれ。
台風の影響なし。

2014年8月8日金曜日

潜在する力

私が毘沙沢に足を踏み入れる前、既にお隣の■瀬さんが、毘沙沢に2軒残る1軒の古民家を購入していて、別荘のような遊び場として利用していました。
その後、大雪の年にストーブからの出火で消失しましたが、再建し、今も月に2回のペースで東京から通っています。
この夏も、1週間ほどの休日をこの地で過ごし、暑い中、趣味?の増築に精を出しています。

新宿にオーディオ機器の専門店を経営するオーディオのプロ。
私も、ラックの製作など多くの仕事を頂いています。
増築作業中の■瀬さん

奥会津にはこのような、2地域居住者が数多く?居るように思われます。

こうした方々は、都会との間を行き来し、短期に滞在しますから、町との関わりが薄く、また、地域の組織・区などにも組み入れられていません。

ですから、町の情報は極端に少なく、ごみ処分などの事、あるいは災害など緊急の連絡体制にも組み込まれていないようです。

人口減少と、活気を失いつつある中山間地域に、こうした隠れた力が潜んでいることを・・・この場で宣伝しておきたいと思います。

林道入り口の別荘の持ち主◆津さんは、只見町民として何年かを過ごし、その後いろいろな気持ちを抱いて、この町を去ったのだと思いますが、今でも時々別荘には見えています。

こうした方々のお力も、少しずつ借りることが出来たら、さらに活気ある、魅力ある町になるのだが、と思ったりしています。




2014年8月7日木曜日

パソコンの事

先日、ちょっとした事からパソコンが動かなくなりました。

私の生活は、多くの情報をパソコンから受け答えしています。
ですから、パソコンの故障は、山の中の生活者には精神的に厳しい。

さらに、ロンドンの富美恵とのコミュニケーションツールでもある今はなおさらです。
ロンドンとは毎日スカイプで連絡を取り合っています

個人の能力を超えた故障、されど、修理屋さんは近くに無い?
幸い、今回はパソコンに詳しい、YYさんのお陰で無事乗り越えることが出来ました。

只見町は光ケーブルを全町に敷設しています。
しかしながら、これが全町民に上手に使われているように見受けられません。
それは、パソコンが簡単な道具では無く、扱いが難いからなのでしょう。

でも、実は大変便利な道具です。
町の中に、いつでも相談でき、修理も出来る窓口が出来、積極的に働きかければ、パソコンが全町に普及し、町の印刷物は必要なくなるでしょう。

スカイプを使えば、都会の孫とも顔を見ながら無料で会話が出来るし、雪の季節にはスカイプを使ったコミュニケーションが自宅に居て可能なのですから。

そうしたことを、一つ一つ地道に進めることが、今この町に真に必要なことだと思っています。

2014年8月6日水曜日

8月3日の出来事

2日の夜、ちょっとしたミスでパソコンが故障。
素人は何をしても手におえない。

「困ったな、どうしよう」という気持ちを引きづって「只見ユネスコエコパーク登録記念シンポジューム」に参加。
沢山の顔見知りに出会えて少し元気になりました。

シンポジュームは第1部と第2部を拝聴しました。
松田裕之(横浜国立大学)先生の「ユネスコエコパークと地域振興」はエコパークのそもそもの位置付けと制度の背景、目的が、短時間に分り易く解説されていたように思います。

北海道黒松内町の北限のブナをテーマにした活動、新潟県十日町市の幅広い精力的な活動、徳島県上勝町の人の顔の見える山の再生、この3地域の取り組みが印象に残りました。

■自然の恵みを利用する・・・・自然の使い方を人間が折り合いを付ける。
■使用していく文化も守る。
■自然を地域の暮らしに生かしていく、そうした人を育てる・・・・。
■「持続可能な発展」をどう考えるか・・・新しい地域資源を発見創出しながら・・・。
■ユネスコエコパークを使いこなす。

こんな言葉が頭の中に残りました。
只見町のエコパークはこれからが始まりなんだな、と思いました。

実は、途中、湯ら里を離れ、南会津町大桃地区の「大桃夢舞台」へ移動。
桧枝岐から少し下流に素敵な建物が残っているのです。
そして、田島の子供歌舞伎の演技が良く似合っていました。
杉山を背景にした大桃の舞台


子供とは思えない熱演

常連もいるでしょうか?桧枝岐と比べると家族的

森に囲まれた、写真のようなこんな空間が、ひっそりと・・・・得をしたような気持になりました。
茅葺屋根は良いですね。
このような空間と演出が、あちらこちらにちりばめられていたら、只見の町もエコパークに相応しい町になるのだが、と思いました。

先ほどパソコンが復活しました!(^^)!。

2014年8月2日土曜日

山の暮らしは魅力的

今回、富美恵を成田へ送り出して、早々に只見に戻りましたのは、31日の夜「只見型『道の駅』基本計画検討委員会」が予定されていたからです。

私の田舎暮らしも当初から20年が経とうとしていますので、この町に少しでもお役に立てればとの思いが芽生えています。

中山間地の人口減少を止めるには、若い力が必要ですが、
屋根はこんな感じ
外からの人を受け入れることもまた必要となってきています。

その、「外の人を受け入れる」と言う部分で、私の生きかた、ブログが参考になればと思います。

昨日から1人暮らしが始まりましたが、初日忙しく過ごしました。

午前中の涼しい時間に、下屋の屋根を完成。

午後、会津若松から証券会社のお嬢さん(田島出身)が商談。
町役場の皆さんが分校に来た延長で毘沙沢訪問。
庁舎設計者の吉松さんと前田さん達が、町との打ち合わせの後、ご挨拶。
あ、観光協会の治子さんからも電話いただいた。

毘沙沢の事忘れないでいただいて、ありがとうございます。
また何時でもお立ち寄りください

地域の事、建築の事などを、いろいろな立場の方とお話が出来、朝のひんやりとした空気の中でホルンを吹くことの出来る文化的な環境。
今の時期、昼間は蒸し暑いのですが朝は清々しい
山奥の人口密度は低い、でも、交流密度は高い。
都会の皆さん、この快適生活を見捨てる手は有りませんぞ。