2021年8月28日土曜日

只見で生まれた家具(シリアルナンバー・1291~1295)

 マンションにお住いの友人ご夫妻から、食卓テーブルと椅子4却の依頼
◆NO.1291~1294      食卓用の椅子(アームなしチェアー)
                  仕様・デザインはNO.0037に同じ
                  製作:2017年5月
                  所有:埼玉県朝霞市  F氏

◆NO.1295         食卓テーブル
                  寸法:L1450  W780  H680
                  製作:2017年6月
                  素材:ミズナラ・タモ(天板)  仕上:オイル
                  所有:埼玉県朝霞市   F氏

出荷前の工房にて



2021年8月25日水曜日

この一週間

 二地域を移動している生活者にはなかなか厳しい時代です。

途中塩原の道の駅・8月20日

千葉県が緊急事態ですから…警戒される(私がそう思うだけかもしれませんが)のは止む負えません。
ま、さほど深刻には考えていませんが、只見町に居るときはできるだけ毘沙沢にとどまるようにしています。

それでも、布沢の集落からは今井が戻っているということで、お知らせ版を届けていただいたり、何やら「集落がんばれ」みたいなことでしょうか、お蕎麦を届けていただいたりしました。
ありがたいことです。

機械で打ったというお蕎麦


とはいえ私は、家のメンテナンスに専念する日々でした。
この家も古民家改装から20年が過ぎ、それも本格的に改修が終了していない状況が続いていたわけですから、手を入れ出したらきりがないのですが、とりあえず窓回りから・・と、今回は木製サッシュの塗装工事でした。

塗装工事中
 
カナダ製のサッシュ10か所の枠をペンキ塗り。
梯子に乗っての細かい作業で…疲れました。
こんな感じで仕上がってます

そろそろミョウガの季節かな、と、見てみると、良いタイミング。
涼しいうちに収穫しました。
これは先人が残したもので毎年収穫しています。
ありがたいことです。


茗荷の収穫中

冨美恵は田島の図書館で借りた本を読んでいました。
私も「村上海賊の娘」(上巻)を読みましたけど・・・。

ゲリラのような雨にも何回か狙われました。

真っ赤な色の真中、旗の場所が我が家

今日も一日雨模様。
でも、涼しいのがありがたい。

これは24日の会津田島の空、抜けるような青空と白い雲。
綺麗でした。




2021年8月19日木曜日

只見で生まれた家具(シリアルナンバー・1283~1290)

 前にNO.1264で紹介し机、これと同様の考え方で製作
重たい、コナラの塊を二つに割って使った存在感のある机   

◆NO.1283       重たい机   
              寸法:W935 D460(開いて720) H700
              製作:2016年7月
              素材:コナラ・ミズナラ・山桜  仕上:オイル
              所有:工房毘沙沢

天板を開いた状態

引き出しは手前に引ける

Emmaチェアー
◆NO.1283~1290   スツール(組み立て式)
              仕様はNO.1277 に同じ 座面寸法275丸 275八角に変更
              製作:2016年11月
              所有:NO.1286   英国  
                 NO.1285  千葉県柏市松葉町 S氏
                 NO.1287 埼玉県和光市  林氏
                 NO.1288 福島県福島市  荒川氏
                 NO.1283    東京都町田市   神田氏 
                                                  NO.1290 埼玉県    なな子氏      

                NO.1289  1284 は工房毘沙沢所有



             

2021年8月17日火曜日

小さな音楽室(防音室)のDIYによる製作・・・その4

今回の工事の経費の内訳をここに記しておきます。
参考にしていただければ幸いです。 

特記としては、床・壁下地材は過去の残材から加工したので無料でした。
そして、5月中旬から始まった工事は、遊びながらという状況でしたので、3か月を要しましたが手伝いなしで自前で済ませています。

空調機の取り付けも、DIYの精神から何とか1人で設置しました。
初めての経験でしたが、現在無事に機能しています。

今日現在の音楽室



天井

壁に設えた棚は別途

ということで人件費は含みません。

今回の工事費の内訳です。
・遮音シート   35,800円
・ロックウール  44,800円
・コンパネ    12,700円
・石膏ボード     7,000円
・珪藻土塗料   14,200円
・天井吸音板     5,000円
・その他     12,000円
・空調関係    50,400円

合計         181,900円

まずまず当初の予定額の中に入りました。
DIYの成果です。

最後に、空調機設置中のわたくし

以上で報告を終了します。

小さな音楽室(防音室)のDIYによる製作・・・その3

 防音室で問題になるのは出入りのための扉。
世の中にはそれ用の防音扉というものが売られている。
でも高額、そして取り付けに工夫が必要。

今回は扉を通しての自宅の中への音漏れはさほど問題にはならない。
手間とお金をかけないで・・・がコンセプトであれば既存の扉を改良するのが最善。

既存の扉は、木製の枠に化粧合板を両面に張ったフラッシュ扉。
扉の性能を上げ、既存のドア枠を使いながら気密性を高める・・そんな方法を考えました。
既存のドア枠と、丁番など金物も利用するというのが手間を省く良い方法です。

扉は中空の枠の間にロックウールを詰め込み、部屋内側の仕上げ面に遮音シートを貼り、その上に品合板で仕上げました。

骨の位置を避けて表の化粧合板をカット

扉の中にロックウールを充填

その上に防音シートを貼る

さらに、品合板で仕上げる

ドア枠は四周にゴムパッキングを噛ませるため、新たな部材を加え、丁番をパッキンの厚さ分部屋内側にずらしました。
沓摺部分には新たな枠を取り付けています。

微妙に丁番をずらす為に既存のネジ穴をふさぎ
枠も補強しました

ゴムパッキンはこのように仕上がっています

足元の扉下枠、床が既存の床から5センチほど上がっています

ドアノブなど締め具については、当面は今までのもので間に合わせ、様子を見ます。
ドアを閉めるのに力を要しますが、そこそこ密閉できてます。
もちろん、廊下には音は漏れますが・・・。

2021年8月15日日曜日

小さな音楽室(防音室)のDIYによる製作・・・その2

床に続いて、遮音作業は壁そして天井へと進めた。 

壁面と天井は基本的に同じ考え方で、遮音シート+ロックウール+遮音シートにより隙間なく囲むこと。

床・壁・天井をこのように防音材で囲みました
外壁の図は(・・・その1)の図にあります

壁の種類は、住宅内の木造下地の間仕切り壁と外壁であるコンクリート壁の二種類がありましたが、基本は同じ考えで扱っています。

自宅内への音漏れは問題としない。
しかし、そうした壁の振動がスラブを通じて上下の住宅へ伝播することは避けたかった。

既存の壁に遮音シートを貼る

ロックウールの施工中

2枚目の遮音シートの施工中

仕上げのPB張り

天井については、既存スラブが直天になっているので、今回、新たに天井下地をスラブから切り離す形で設けた。
この隙間は天井スラブと新設防音天井の縁を切り伝播音を伝えないための工夫。



天井仕上げのPB張り施工中

遮音シートと天井下地

これで、室内すべての面に遮音壁を設けたことになりました。

2021年8月14日土曜日

小さな音楽室(防音室)のDIYによる製作・・・その1

 柏市と只見町を行き来する生活を続けるうちに、毘沙沢では気兼ね無くできて柏では不便に感じることの一つに、楽器の練習があることに気付いてはいましたが、なかなかに難問・・・と、今まであきらめていた。

当初はプロの施工者への依頼も考えたが、工事費が高額になることからDIYでチャレンジすることとしました。

建物は建設から40年近くのPC壁構造の集合住宅、フラット3階の1室。
隣接住宅に影響の少ない、壁の2面が自宅内、他の2面は外部と共用外部階段室に面する部屋を選んだ。
壁内有効床面積7.4㎡と小ぶりだが、ピアノを置いても2人で楽器(フルートとホルン)の練習はできそうだ。

どの程度の遮音性能を目指すかは、勘に頼るしかなく、今までの経験、あるいは周辺のお宅からのピアノや楽器音の聞こえ方などを参考とした。
過去に、我が家でも子供たちがピアノを弾いていた時期があり、音を出す時間帯に気を付ければ許容範囲であることは経験してきた。

また、壁床の隙間による音の伝達よりは躯体を通じての伝達が課題であることは想像できる。
窓は昨年、部屋内側に新たにサッシュを取り付け2重サッシとした。

そうしたことから、今回の遮音工事は躯体への音波の伝達を極力遮断する。
特に、直近の上下階への音に気を使った設計とした。

さらに、自らが工事出来、過剰性能にならない、お金のかからない方法が前提。

◆床から始める。

既存の床は、スラブの上にフローリング(衝撃緩衝材が貼られた)がスラブに直接貼られている。
今回はその上に、2ミリ厚のゴムパッキンをかませて、約300ミリピッチで根太のような部材を既存床上に固定。

既存の床の上に防音床の施工開始

ゴムパッキンを付けた根太状部材

その間に25mm厚のロックウール(80㎏/㎥)を充填。
その上に12ミリ厚のコンパネを敷き、さらに2.8ミリ厚の遮音シート(4.2㎏/㎡)を全面に隙間なく敷きこむ。
ロックウールを敷き込みコンパネで塞ぐ

遮音シートの敷き込み作業中

全面に遮音シートを敷き込んだ状態

最後に12ミリのコンパネを引き込んで一段落。
遮音シートの上にコンパネを貼った状態
新たに作った床は周囲の既存壁とは縁を切ります

これを作業床として壁、天井の工事を行い、最後に床を仕上げるという段取り。

2021年8月7日土曜日

気持ちの良い朝

8月7日、すがすがしい気持ちの良い朝・・・暗いうちから目が覚めます。鶯の鳴き声と蝉の声・・・さあ今日は何をしようか・・・。
そうだ、まずはホルンを吹くことから始めよう。

今朝の毘沙沢



昨日の記録を残します。
6時半ぐらいでしょうか、もうすでにム~~とする空気の中柏市を出立。
車の外気温はすでに30度、そして途中は34度などという中を、それでもクーラーのおかげで快適に移動します。

27年目に入ったこの移動は、途中何度かコースを変え、今は渋滞知らず。
この間、道路は改良され、そして今も進化しています。
宇都宮市周辺は日に日に新しい道になり、塩原温泉への道に新たにトンネルが開通まじか。くねくね曲がった道がまた一つ減ります。

運転は2人で60キロごとに交代、総距離220キロほどです。
最初と矢板から田島は私の運転なのですが、このあたりからは車の数が減り、景色が変わり、のんびりした快適ドライブ。

会津田島に近づくと、帰ってきたなという感じ。
ここで食材を仕入れ、昼食の弁当を購入。

そして最近は、お気に入りの御蔵入交流館の図書館で本を借りたりもします。
柏ではインターネットで予約ができて便利ですが、直に本を見ての選択は難しい。でも、田島では直にページをめくって確認して借りられます。
広々した、ゆったりした開架書架と2人の司書、贅沢。

御蔵入交流館から

現在、御蔵入交流館の隣地で「はりゅうウッドスタジオ」の設計による建物の工事が始まっています。
縦ログの仮設小屋が見えます

これも楽しみの一つ。

田島から只見までの間には針生があり、芳賀沼製作の様子を横に見て、台鞍山スキー場を遠くに見ながら昼食。
駒止トンネルを抜けカネマンの親父の家の前を通り、梁取集落・トマトの様子を確認しながら小林へ入ります。


戻る前の日「野菜ができたんだけど、送ろうか・・」との電話「ちょうど明日そちらに戻るから、寄ります」ということで野菜をいただく、などということもありました。


草に覆われた林道をゆっくり。
何しろ水たまりが多くて、スピード出したら泥だらけですから・・・最後の難関。

という感じで、13時には、静かな別世界にたどり着くのでした。
金曜日、夕方には町の広報とかお知らせ版とか町の情報が届きました。




ああ、戻った・・・とお茶を飲みます。