2011年6月26日日曜日

梅雨





雨が続いています。
晴耕雨読、という事で工房に閉じこもっていますが、日に何度か田まで散歩。
そのたびにあちこち蚊に刺されます。

午後から雨が激しくなりました。
田圃は自然のダム、棚田は上から下へ次々と水が落ちます。

毘沙沢中の蛙がこの小さな田圃に集まりますから、今はオタマジャクシだらけ。
そんな中に、山椒魚やらシマヘビが同居しています。

朝方、福男さんから電話「ハデ掛けに使う三脚有るけど使う・・・」このあたりでは昔の道具は邪魔。どんどん廃棄されています。その後、松沢さんの軽トラが・・「そこに置いといたよ」。
「ありがとう」でも今年の米は大丈夫かな・・・・昨年より生育が遅いような気がする。

2011年6月21日火曜日

自己表現


人は誰しも自分を表現したいという欲望があります。
私は30年ほど、建築という実に強力な手段を手にして能力の限界に挑戦してきたように思います。
しかし人の能力は限られていて、残酷にも超えられない壁に突き当たることがたびたびありました。

家具は自ら作りますから実に気楽で自由、でも建築が王様なら家具は・・・う~・・・お抱え絵師かな。
いやいや、そんなに卑下する事はない・・・しかし、表現満足度は建築には遠く及ばない。

会津には自然が豊富、でもそれだけでは生きられない。

足りない物を埋めるために、コーラスで歌い、吹奏楽で楽器を奏で、時にオカリナを吹いています。そして最近はホルンなど始めました。
楽器を奏でる・・・が、この地の決め手・・・になる?

2011年6月19日日曜日

田植えから3週







皆さんに植えていただいた稲はほぼ順調。
早くも3週間が過ぎましたので、根を張り力強さが増しています。
しかしながら、里の稲には敵わない?山の稲は弱弱しいのだ、チョッと心配。
でも大丈夫、山の稲の底力を私は知っている。
これから暑い日が続けばぐんぐんと成長するはずです。

今日は朝から畦の草刈。
草の間に白いシュレーケル青蛙の卵。草刈機で切った断面を見ると泡の中には小さなお玉杓子がウヨウヨと。

シャクヤクが大きな花を咲かせ、キュウリがツルを伸ばし、ズッキーニが葉を広げ、かぼちゃも芽を出しています。山の緑はどんどんと大きく色を濃くしています。

2011年6月14日火曜日

除草



数日留守にしていりましたら田圃はずいぶんと草だらけ。
早々に除草作業。

田圃の除草は畑とは違います。泥遊び、水の中の土をこね回す、いや、土の表面を撫で回す。
小さく芽を出した草は土から離れて水に浮く。これがこの時期の田圃の除草作業です。

今時田圃の除草をこのようにのんびりとしている人は少数派。
世の中全てが除草剤。

春ゼミの騒がしい鳴き声と、田圃の肥料の腐るどぶのような匂いは写真からは伝わりません。
蚊に刺されながら、実は厳しい作業ですが、私はこの作業が好きです。

木の家




かって働いていた日本設計の仲間、H美樹さんの葉山一色の家を見てきました。
私は建築からはだいぶ遠のいていましたが最近再び建築の虫がムズムズしています。

東京の杉材を使い、単純明快な空間は大工の高度な技術に支えられてさわやかに仕上がっていました。
最近の住宅の多くが工業化で性能重視の味気ないものになる中、こうした人のぬくもりが随所に感じられる家は実に気持ちよい。これぞ住まい。

私は現在多くの木の中、森の中で生活しています。こうした身近な立ち木が人の手を経てこのような造形物になるという不思議と歴史を改めて考えます。
http://pranablog.seesaa.net/article/209633640.html

2011年6月6日月曜日

田の字の今日



あっという間に1週間が過ぎていきました。
今年は水の管理に手間取っています。
上手く水を張ったかと思っても、次の日には棚田の上の田の水が抜ける。
そんな戦いで家と田んぼを行ったり来たり。

写真は今日の夕方の田の字。
田んぼの水に山の緑が映って綺麗です。稲はまだ弱弱しいのですが着実に根を張っています。

夕闇の田んぼは蛙の大合唱。
足音に静寂、しばらくしてコンダクターのゲロゲロに合わせて一斉に大合唱。
畑もほんのわずか、今夜は綺麗な上弦の月。

2011年6月5日日曜日

農道普請


道普請はいつの頃から始まったのだろう。
戦国の時代、あるいはさらに昔から人々は自らの環境を自らの力で維持管理してきた。
そんな田舎のコミュニティーが今危ない。永い歴史が今終わろうとしている。

今日は農道普請。
都会育ちもこのようないでたちで参加。
農道は下から芋久保までと決められているので、その先毘沙沢までの林道除草は要所要所を1人で。
私が居なくなれば、草ぼうぼう・・・かな。

こうした集落の作業もこの10年で俄然元気を失ったように思われる。
高齢化と人口減に拍車のかかる中山間地、いや山間奥地の先はまるで見えない。
日本の田舎の将来は本当に危ない、暗い・・・本当に・・・災害の力なくしても。

2011年6月1日水曜日

4脚の椅子




だいぶ時間を掛けました。
この時期の工房は家具以外に実に多くの用事が重なります。
そうした中で辛抱強く作業を続けるのは結構辛い仕事です。
とにかくいつまでも仕上がらないという状況が続くわけですから。

同時に4脚の椅子を作るのは久々になります。
さらにこの椅子は前回作ってからだいぶ時間が経過していました。
背のサイズを変更し少し小さくもしています。
そんなことも制作に時間がかかった要因かもしれません。

ボヤキながらも満足のいく出来が何よりの慰めです。

田植えの写真






田植えの写真が届きました。
昆虫写真家・今井初太郎さんの写真です。
あまり良く撮れているのでサイズを小さくして(この過程でオリジナルより彩度があがっています)一部公開させていただきます。