2019年12月30日月曜日

12回目の年末の一言

今年も、私のブログを覗いて頂きありがとうございました。
この一年投稿数が何とか100を超え、昨年並みに書けましたが、それでもよく書けていた2016年の半分。
これはここ数年、毘沙沢での活動が縮小してきた現れでしょう。

4月にポーランドとウクライナを旅した事、夏に娘の家族が来日した事、後半に国内旅行が出来たこと・・・そして吹奏楽の演奏と年末の第九合唱に参加出来た事は私達にとって生きている証なのだが、反面毘沙沢での活動を圧迫してきたのかもしれません。

今回、北陸~関西方面を駆け足ではありましたが旅して感じたことは、どこの地域でも高齢化・少子化に悩んでいるが、そんな中でそれぞれがそれぞれの場の特徴を生かした試みで土地の活性化に挑んでいる姿。

私達の毘沙沢での活動は来年で26年目になります。
年齢を重ねた都会育ちには、豪雪地での生活が厳しさが増しています。

それでも、地元でも見捨てられた毘沙沢のような末端の地に留まることは、そこで永いこと耐えてきた先人への想いであり、それはきっと都会で生活する皆さんへのメッセージになると信じての事です。

このことにいち早く気が付いた芳賀沼整さんの昨年末の死は、実に残念です、悔しい。

来年も、まだまだ書きます。
毘沙沢という山の奥に暮らす都会者が、土ではなく風になってどのような暮らしをするのか、もうしばらく見ていただければ幸いです

来年も、皆さまにとって良い年でありますように。

2019年12月27日金曜日

整さんとの事

初めてお会いしたのは2002年10月、今から17年前になります。
私の建築界の先輩、堀江紀夫さんが、理科大で教鞭をとっていて、「面白い人が君の近くにいるから紹介するよ」の一言からでした。

芳賀沼整さんが、堀江先生を会津に招き、食事を共にし、我が家を訪ねたのが始まりでした。
スタジオの仲間と2002年




その後、スタジオの仲間を伴って良く遊びに来てくれましたね。
雪に埋もれて暮らす昔の生活が懐かしかったのか、雪の季節にも毘沙沢に現れ、ついに、2007年3月、スタジオのスタッフ・学生と共に毘沙沢で2日間に及ぶ雪の祭典まで企画した。
動画「場との対話・2007年3月23‐24日」は今も手元にあります。

その後、新潟、東北での災害では、仮設住宅の建設、復興への尽力、そして役目を終えた仮設住宅(ログハウス)の移設再利用などに面白がって取り組んでいた。
東北では、災害時の記録なども熱心にされていた。

最近は縦ログに本格的に取り組んでいる最中・・・。
誠に残念です。
家具の確認で、2018年夏

只見町新庁舎プロポーザルへの参加。
その後の家具の製作依頼や建築設計でここ数年お会いする機会が多かった。
そして、この10月13日に自ら手掛けた朝日地区の龍泉寺改修を見せて頂いたのが最後になりました。

湯ら里で昼食をともにし、「快気祝いは盛大に・・」と別れました。
別れぎわ、前を行く車の窓から手を振る瞬間が忘れられません。
さようなら。
いや、どこかでまたお会いしましょう。

2019年12月26日木曜日

年末の旅・終り

12月14日の会津田島でのベートーベン・第九合唱から始まり、11泊12日間・2200㎞の旅が無事に終わりました。

車を使ってのこのような長期の旅は、実は初めてでした。
これは車の性能が良くなり、正確なカーナビがあるからできたことかもしれません。

24日、朝から彦根城を観、その後岐阜に移動し、今回の目的の一つ「岐阜みんなの森図書館」を訪問。
国宝・彦根城天守

しかしながらここでミス。
何と、月に一度の閉館日にぶつかりました。
事前に調べたつもりでしたが、月末の火曜日だけが休館・・・に気が付かなかったのでした。
おおおお、何とした事か。
結局、併設のスタバで昼食をして・・・周りをウロウロして入館は諦めました。
岐阜みんなの森図書館

仕方なく、急きょ美濃の「うだつの上がる街並み」に移動。
紙漉きの街並みを観てきました。
美濃の街並み

最後の宿は「鵜匠の家・すぎ山」
最近は朝は勿論、夜もブッフェスタイルが多い中、こちらは昔ながらのサービスでした。
私はこのほうが良いのですが、富美恵は朝食にパンが無い、と不満な様子。

最終日は460km走りました。
名古屋の街中を高速で通過し、途中静岡県で「ねむの木こども美術館どんぐり」に立ち寄り、子供たちの絵を拝見しました、感激。
ねむの木こども美術館どんぐり
来年も旅を・・・企画したいな。

2019年12月23日月曜日

年末の旅・3

22日、倉敷では観光地として良く知られるアイビースクエアー、大原美術館などの景観地域を散策しました。
予定では「ベネッセアートサイド直島」の地中美術館や豊島美術館などへ行きたかったのですが、島へ渡るのがしんどくて、予定を変えました。

お陰で、倉敷を中心に活躍した「建築家 浦辺鎮太郎の仕事」展を観ることが出来・・収穫でした。
大原美術館の前で

アイビースクエアー

浦辺鎮太郎さんの展示

この日の夕方、岡山のホテル(三井ガーデンホテル岡山)にて芳賀沼整(南会津町の建築家)氏の訃報が入りました。
とてもとても悲しい連絡でした・・・号泣。

今日23日、彦根に移動しています。
途中、近江八幡の「ラコリーナ近江八幡」が目的です。
草屋根の建物、藤森照信先生の仕事は実に面白い。
中身は洋菓子の「たねや」です・・・バームクーヘンが良く知られている?
これが緑色の時に来たかった



天井の黒い点々は木炭

いずれにしても、県外からも多くの方が来ていました。
宣伝効果抜群・・・建築の力で、成功している例でしょう。
現在増築の予定があるようです。

2019年12月21日土曜日

年末の旅・2

金沢から京都府宮津、鳥取県三朝、そして今日は倉敷に居ます。
この間、出来るだけ町の様子が知りたくてひたすら一般道を走っています。

しかしながら心配したのは嘘のように、道路事情は良く、多くの場所で立派な専用道が整備されていました。
金沢から宮津までには、関西電力の原発が数多くあり、そのお陰か?道路あるいは公共施設が他より良く整備されているような印象を受けました。

戦後、引き上げ船が寄港した舞鶴港は、今はその面影はありませんが、海上自衛隊の軍港に大きな軍艦がひしめいていたのには驚きました。

宮津では天橋立が大きな観光地になっています。
少し離れた伊根の舟屋はむかしから訪れたいと思っていた場所です。

伊根の舟屋群

鳥取県倉吉市の伝統的建造物群保存地区。
倉吉の白壁土蔵群

縁あって出かけました。
そのことはまた別に書きます。

そして今日は、今回の目的の一つ「あの場所にもう一度」・・・三徳山三佛寺の投入堂。
山の奥の投入堂まではたどり着きませんでしたが、50年前を思い出すことが出来ました。
三佛寺本堂前


50年前の山道入り口

投入堂にて

2019年12月18日水曜日

年末の旅

12月後半は雪の降り始め。
積雪を気にしながらの生活から・・・解放するために・・旅に出ることに。

見てみたい建築、過去の旅行の想い出の場所へ再び。
そんなことでコースを、北陸から始めることにしました。

16日、黒部・宇奈月温泉に宿泊し、17日は富山市経由で輪島市泊。
富山市庁舎


岩瀬浜の舛田酒造店

そして今日は、輪島市から金沢市に移動し、3つの名建築視察。
金沢21世紀美術館

鈴木大拙館
谷口吉郎・吉生「金沢建築館」
久々の金沢は何だかワサワサしているような気がしました。

2019年12月16日月曜日

感動の一日

南会津第九の会のベートーベン第九合唱が終った。
3年に一度の催しで、今回が3回目という事は初演から6年の歳月が流れたことに成る。

その間、指導・指揮は継続して高橋裕之先生。
ですから・・・演奏内容は充実しているはず。
前日のリハーサル

本番は、ほぼ満席の会場に、本当に、ホールが大きな楽器になったように響いていた。
15日の本番・演奏は新潟室内合奏団
終了後のホール
関係者の皆様に感謝

最後の・・・オーケストラの音の響きが宙に浮いて消えた瞬間、何やら熱いものが込み上げてきたのは私だけではなかったのではないかと思います。

私達は、その夜会津若松のホテルに宿泊し、今日、富山県の黒部・宇奈月温泉に来ています。
昨日の演奏会場から車で400km移動しましたが、未だに第九の残響が頭の中を巡っています。
柏崎市から佐渡島を望む




2019年12月9日月曜日

第九合唱本番近づく

昨日は今回最後のマエストロ稽古。
本番を1週間後の15日に控え、指揮者も出演者も出来上がりの感触をつかんで本番につなげます。

指揮者の高橋先生は埼玉県から、そして出演者も会津若松をはじめ東京など遠方から来られる方もいます。
私達は柏市から4時間半を掛けて・・・。
ですから南会津第九の会と言っても各地合同です。

丁寧に丁寧に、年齢差のある合唱団に分かりやすく指導してくださる指揮者。
最終は、曲の最初から最後までを通します。

地元のソリストも参加ですから、曲の途中をつなげてくれます。
和気あいあいと。

南会津での第九は、4回目になります。
オーケストラ伴奏で2013年、2016年に、そしてピアノ伴奏で2015年にも別の形で開催しています。
運営関係者の皆さんの努力には脱帽。

私達に・・・果たして3年後が有るのか・・・。

今までの第九はこのブログにあります。
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今朝の毘沙沢

朝から快晴、おかげで気温がだいぶ下がりました。
林道には雪が残りますが、昨晩車で走っています。

今週末、第九合唱の演奏会があります。
何とかその時まで大雪になりませんように・・・。