2009年12月28日月曜日

年末の一言


昨年に続き、私のつたない文章と写真をご訪問いただき、ありがとうございました。

今年は、新たな出来事も多く、また仲間の輪も広がり、充実した1年であったと思います。
これは、私達にとりまして大きな収穫です。

しかしながら、毘沙沢は相変わらず出口の無いトンネルです。
布沢集落のような山間地の人口は年々減少し、将来の希望は見えていません。
毘沙沢はその象徴でしょうか。

こうした場に迷い込んだ以上、出来うる限りのことは試みたいと思いながらも、年齢を重ね、弱気にもなります。
そんな中で、こうして情報を発信でき、多くの方に知っていただいている事は大きな支えです。
毘沙沢に興味を持っていただいている皆さまに感謝いたします。

今日は、また午後から吹雪いています。明日は深雪を踏んで山を下り上京します。
と言うことで、今年最後の投稿となります。

来年も、また新たな気持ちで投稿を続けたいと考えています。
健康に留意し、良い年をお迎え下さい。

2009年12月27日日曜日

年内最後の仕事




何時もですと雪が積もると家具の出荷はあきらめるのですが、今回はさほど重くないクリの椅子と言うことで雪の林道を運搬しました。
雪の状況が良い今朝、風呂敷に包んで。

座面の板は、重いので事前に車に積んで下に下ろしてあります。
それらを車庫で合体するために、工具も担いで運びました。いやはや重い。

年内出荷の約束をしてしまったのがそもそもの敗因。
帰りの道のりはえらく遠く感じました。

山の中の家具屋は辛い。こんな家具屋は世界広といえども毘沙沢だけでしょう。
これが今年最後の仕事になりました。お疲れ様でした。

2009年12月25日金曜日

今日の毘沙沢




家の周りの雪を一通り片して、消雪池の雪も全て消えました。
北側の雪は今回はそのままにしています。
除雪にこれ以上の労力は使えません。
今年最後の家具の仕事が終わっていないのです。
さらに年賀状も書きますから。

1mを越える雪も、数日暖かい日が続くと半分ぐらいに落ち着きます。
今日は朝から晴天、やれやれといったところでしょうか。

こうした日は、仕事の合間にたびたび外に出て美味しい空気を吸います。
もっとも、家の周りを歩くだけですが。
とても静かです。

2009年12月22日火曜日

晴れたらまた忙しい



今朝は予報に反して朝から晴れ。
こういう日は雪国では家の周りの雪を片付けるのが常識。

今回の冬型は強く、気温が低かったため消雪池の働きが例年になく悪いのです。
こうなれば機械力と人力が頼り。とにかく南側は雪を片さないとこの後の雪のとき大変なことになります。

幸い機械は何とか動きます。水も少ないのですが来ています。
とにかく一度きれいに片せば安心です。

1日では終わりませんが少しずつ片付けるのがコツです。
まだ先は長いですから。

雪国は刺激的







車が使えないというのは大変不便です。
暗くなると家に帰れない。
クリスマス会の後は彰・恵子宅にお世話になりました。
不便では有りますが、こうして新たな経験が出来るというメリットもあります。

雪はしばらく降りそうもないし、帰りはのんびりと。なんて考えていました。
ところが、夜半からザラザラ、ドドド・・・・屋根を雪が落ちる音。
朝の窓の外は吹雪。彰さんの除雪機の音が・・・。

慣れているはずなのに、冬の初めは毎年初体験のような新鮮さがあります。

帰り道は国道もあちらこちらに屋根からの雪が落ちています。昨晩は通行止めもありました。

そして林道を歩いていると。おお~、杉の木が倒れて電線に寄り掛かっているのを発見、通報。
おかげで、夜は7時から1時間半またまた停電。

でも、ローソクを燈して、キャンドルナイトでした。雪国は刺激的です。

2009年12月21日月曜日

クリスマス会









20日の未明に停電。外は相変わらず吹雪状態。いよいよ孤立。

そんな不安な朝、3日続いた吹雪がなんと止みました。
この機を逃がさず、今年初めての家の周りの除雪作業に着手しました。
そして、12時過ぎに、なんと、林道をブルトーザーが走って来てくれたのです。
そんな奇跡のおかげで、あきらめていたクリスマス会にめでたく参加することが出来ました。

林道のブルトーザーの走行は初めてでしたが、1m以上の積雪の直後とは思えない楽な歩行でした。キャタピラの痕は硬く、カンジキ無しの靴で歩けます。

途中、停電の原因となった電線接続の工事をしていました。実はこの時知ったのですが、この停電は布沢全域だったようです。

クリスマス会は写真のような歌と楽器の演奏会、そしてケーキにお茶。薪ストーブの暖かい部屋で、楽しい一時でした。

昨日はいろいろな事が有って刺激的で忙しい一日でした。
今は毘沙沢に戻っています。今日の事は明日書きたいと思います。

2009年12月19日土曜日

温暖化?



TVでは地球温暖化が話題です。
我が毘沙沢はここ数日凍て付いています。

昨晩がピークでしょうか?いや今日一日?
こんな時には正確な天気予報が必要です。明日の予定の為に。

今晩は、楽しみにしていたクリスマス会、でも下山は無理とあきらめました。
そして明日はもう一つ、音楽三昧クリスマス会の予定があります。

今年、町と話し合って毘沙沢林道の雪の圧雪をお願いしました。
キャタピラのブルトーザーを走らせてくれるのです。ありがたい。
そして、その最初の試験走行を明日の午前中に予定しています。
上手く走ってくれたら、もしかしたら我々はクリスマス会に参加できるかもしれません。
何とか上手くいきますように。

写真は今朝の玄関から。外には出たくありません、そんな状況です。

2009年12月18日金曜日

そして今朝は



昨日は、今年最後の歯科への通院。続きの治療は雪のため来春です。
帰りは車を車庫に入れて、暗くならないうちに林道を歩いて戻りました。

天気予報ではこれからしばらく雪。昨日のTV報道で、すでに新潟は結構積もっていました。

勘が当たりました。車を林道下に下ろしておいて正解です。
昨晩から大雪。屋根の雪が落ちる音が、ドドドとたびたび夢の中で・・・。

今朝の積雪は50センチほどでしょうか。外気温-5度。
時々雷が鳴り響きます。
いよいよ雪国の本格的な冬の始まりです。

2009年12月17日木曜日

雪の状況



私は、東京に用事が有って出掛けて、こちらに戻る時、雪の状況が気になります。
テレビの天気予報では新潟地方が参考になりますが正確ではありません。

そんな時に役に立つのが只見町HPからアプローチできるライブカメラです。
森林の分校のカメラは毘沙沢林道の入り口を映しています。

私のブログは林道の関係者が見て参考にしているようです。
そんなことで今朝の雪の状況を映像でお送りします。
天気予報ではこの週末ドカンと来そうですが、はたして?

2009年12月16日水曜日

山梨県明野に毘沙沢の仲間が




13日、新宿から「あずさ」に乗車し韮崎へ。
明野の我が友藤森氏の遊び場へと出掛けました。
だいぶ前から、行くぞ~、と言いながらなかなかお邪魔できなかったのです。

本人がボロ屋と言っているいくつかの建物はそれぞれ個性的。
この春から改修に取り掛かった割には良く片付いていました。

同じ職場の荒木君ご家族も合流して、楽しく遊ばせて頂きました。
私は竹馬製作とストーブの煙突設置に協力。荒木君はベンチを組み立てました。

すでにだいぶ改修の進んだアトリエ棟?は広さ十分、遊び場としては最高です。

明野は毘沙沢からだいぶ距離があります。でも東京泊・経由ですとそんなに遠く感じません。
また遊びに行きますぞ~。

2009年12月11日金曜日

今の季節


幸い未だ布沢には雪がありません。昨朝の写真です。
山の木々もすっかり葉を落とし冬の準備が出来ています。

私は診療所の歯医者に通っています。
これも冬の前の準備です。
そうした考えの人が多いのか、歯科医は今大変な混雑です。
先生は1人ですから大変です。ここにも雪国の季節感が顕著です。

なぜか診療所に行くといろんな人と顔を合わせます。
宅急便のお兄ちゃんが私を見つけて嬉しそうに声を掛けます。「良いですかここで」。
「もちろんです」と言って受け取ります。

道路脇の白赤棒は除雪車の為の目印です。

2009年12月7日月曜日

今朝の毘沙沢


冬型の気圧配置になりました。

今朝の毘沙沢です。11月3日以来の冬景色です。

この時期になると、皆、覚悟と準備が出来ています。
いよいよかな?

私は年末までいろいろな予定が入っています。
内心、年末まで根雪にならないことを期待していますが、はたして?

2009年12月6日日曜日

クリスマス会・その前に



20日、アイルビーでブオーノのメンバーとフルート・オカリナの仲間が集ってクリスマス会の予定があります。

趣向は音楽三昧エンドレス。
歌、フルート、オカリナ、ラッパ・・・・。

歌も楽器も、皆で集ってワイワイやるのが楽しいですね。

夜は、田島で吹奏楽の練習にも参加しました。
こちらは、来年2月13日の第一回南会津吹奏楽フェスティバルに向けての練習です。
私は雪が降ると埋まります。今後の練習、あ~どうしよう。

2009年12月4日金曜日

夕暮れのひととき


私の本業は木工家具の製作。
朝、8時半ぐらいから工房に入ります。今朝の工房の室温は6度ぐらいでしょうか。
狭いスペースに燃える物がいっぱいありますから普段ストーブは使いません。

手がかじかんで困る時は、古いアラジンストーブを持ち込んで手をあぶります。
室温を上げる事は期待できません。

最近は夕方4時ごろになると外が暗くなります。そして一部自然光に頼っている工房は手元が怪しくなります。
5時には仕事を切り上げて、写真の薪ストーブの前で身体を温めます。

気ままにコルネットを吹いたり、パソコンを覗いたり出来るこの時間が私は好きです。
早めにおちょこを口に運んでのんびりテレビを見たりもします。すでに珍しいブラウン管。

豊かで贅沢な時間です。

2009年12月1日火曜日

不安





昨日、ちょっと溜池まで、と、出向いてみると、な、なんと、水が溢れているではないか。
ところが消雪池のパイプからは水がちょろちょろしか着ていない。

山の中で暮らすためには、なんでも自分でやる覚悟が必要です。
でも、私にはそこまでの覚悟がまだ出来ていないのか、たびたびあせります。
水が来ない。これは一大事なのです。
一冬水が来ない状況が続くと雪が玄関をふさぎ、あなぐら生活になるのです。
誰か助けてくれー、状態です。

冷静に冷静にと言い聞かせ、150mほどの黒パイクを行ったり来たり。
ジョイントのチェック、溜池の土留めの補修・・・。
もしかしたらパイプに泥が詰まったか?とか。悪い事ばかり考えます。

今朝、そうだ、勾配のチェックだ、これしかない。と、朝から入念に修正作業。
そして、何とか水は上手く流れてきました。

写真でお分かりのように、ちゃちな、原始的な溜め池なのです。
これを改修しないと、本当は安心出来ないのですが。
のどもと過ぎると、そこで安心しちゃう。悪い癖です。

2009年11月26日木曜日

畑の野菜





野菜は畑で栽培するのですが、都会者はスーパーで収穫します。
そんな我々に、半月ほど前、潤子さんから「畑から野菜持ってって」とありがたいお誘い。
お母さんが丁寧に作った畑に案内までして頂いて、でも寒くて天候の悪い日が続いたので収穫は今日になりました。

小春日和の畑には大根、キャベツ、白菜、チンゲンサイ、長ネギ等を残して頂いていました。
もうすぐ雪になったら収穫が出来ませんから、とは言っても2人ではそんなに食べられません。

白菜は数年前に収穫の手伝いをしたことがありましたが、大根は始めてかも、ほとんどが土から頭を出していますから簡単に抜けます。大根は無防備です。

畑からの収穫体験で改めて大地の偉大さを実感しました。

そろそろ、本格的な冬でしょうか?それにしても暖かい一日でした。

2009年11月25日水曜日

炭焼き




この春、毘沙沢林道の入り口近くに炭焼き小屋が出来ました。
森林の分校の体験施設でも有ります。

夏は暑くて大変ですが今は実に炭焼きの季節。
徳雄さんは若い時に炭焼きをしていました。昔取った杵柄です。
その動きは、今も生き生きとしています。

生木が一昼夜で炭になります。
不思議です。あのように煙を出して燃えているのに、灰にならずに燃料になる?

小屋の後ろ、地面の穴からもくもくと煙が噴出しています。まるで機関車のように。
これは必見ですぞ。

梅の苗木




この秋、只見町の各戸に1本づつの梅の苗木が配られました。
これも町制50周年の記念行事です。

毘沙沢には、私の知る限り5本の苗木が植えられました。
かつての住人がこの地に植えたのが3本、私はなぜか2本植えました。

雪国では、植えたままでは一冬で折れてしまいます。
写真のように養生が必要になります。
これでも根の近くをネズミに食べられて枯れてしまうこともあります。

とはいえ春の楽しみが一つ増えました。
10年もすれば只見町に2,000本の梅の花が綺麗に咲くことでしょう。

家の前の消雪池が出来ました。冬の準備は着々と出来ています。