2011年1月31日月曜日

今の毘沙沢




昨晩からの雪が止まりません。
ニュースで大雪が報じられています。
毘沙沢の生活を心配頂いているかもしれません。

でも、我々は大丈夫。いつもの冬とそんなに変わらないという感じです。
いや、チョッと厳しいかな。

外・・・消雪池の向こうは3mを越える雪の壁。
白、白、白、ふんわりとした塊です。

電気が通じ、TVも電話も大丈夫。
私は寒さに負けそうになりながら木工に励み、富美恵は裂き織り、と、普段の生活をしています。
とりあえずご安心下さい。
注)雪の景色は2月1日夕方の写真に入れ替えました。

2011年1月29日土曜日

つかの間の晴れ




1月もあとわずか。今月は立て続けに良く降りました。
今冬の雪は只見町観測史上5番目の積雪と聞きました。対策本部が出来きています。
そんな中の晴れ間。
こうした日は忙しい。明日からの雪対策、ゆとりを作るため北側の雪を飛ばしました。
屋根から落ちた雪は硬く重たいので苦労。

しかしながら景色がこれですから、疲れません。

お昼に1人の訪問者あり。2時間近いラッセル。
重たいリュックに刺身など詰め込んで。
おまけに春の花・水仙も・・・感謝、ありがたや。

2011年1月28日金曜日

雪国の歴史

今晩、このような投稿がありました。

私のブログを、このような方にも読んでいただいていること本当に嬉しく思います。
私が毘沙沢に生活しているのも「成り行き」・・・が大きな比重を占めるのですが、そこには多少の意志が働いています。でもそれは都会人の気まぐれかもしれません。
只見町とダムとの歴史を、このような形で突きつけられて戸惑っています。

私自身がもう少し勉強する必要がありそうです。
でも、毘沙沢も離村集落ですから、素直に共感しています。
せめてブログで、只見町の姿をお届けできればと、とりあえず考えています。

以下は今日届いた匿名投稿の内容です。
「人は なりゆきを 懸命に生きるしかありませんが、それは 選択が許されない場合が多いです。昭和28年ころ 田子倉ダムが出来るために移転せねばならず 会合が何度も開かれ、只見地区に20戸、会津若松に14戸・・・ というように各地に転居しました。滝ダムも同じ。喜多方、鏡石町、東京 ・・・。只見町で一番雪が多いと言われる「寄岩(よりわ)」地区の人たちも あちこちに移りましたが、かなりの人たちが鏡石町鏡田というところに ずらりと家を並べて住んでいます。雪はほとんど降らず、スーパーもたくさんあり、思う存分働けると思います。今は 三代目の人が主体ですが。ダムのために 移らざるを得なかった苦悩が 天の与えた「なりゆき」だったでしょうか。」

2011年1月26日水曜日

白菜が



こんなに深い雪の中でも動物や鳥は生きています。
この時期人とのかかわりが多いのがネズミ。

保存食の白菜が、写真のように美味しい中身をきれいにくり抜かれています。
どうせ食べるならきれいに全部食えよ。
ネズミは結構贅沢。
立派な、可愛い糞があちこちに。

今夜は、我が家も白菜鍋でした。
雪は小康状態。

2011年1月24日月曜日

雪に戻る


快晴の中を毘沙沢に戻りました。
用事を終えてさっさと戻りました。
雪の無い太陽がさんさんと降り注ぐ関東から、雪深く寒~い毘沙沢に戻りました。

車庫の前の雪を掘る為のスコップを担ぎ、底をつきつつある除雪機の燃料を携えて。
リュックに郵便物を詰め込んで。

直前に、ブルトーザーが走りました。
おかげで楽々。
ヤマドリとカモシカの出迎えあり。
山は静か。

2011年1月23日日曜日

外出






1月5日以来外出をしていませんでした。
この間、連日の雪で積雪はだいぶ激しかったようです、毘沙沢に居ると意外と気がつかないものです。
高い位置(2メートル強)に置かれていたシーサーも雪に埋まりました。

1月21日朝の外出にあわせて町のブルドーザーの出動をお願いしてありました。
ライブカメラの様子から、7時には活動を開始しているのですが、なかなか到着出来ません。
途中で故障?あるいは事故?とだいぶ心配しました。

毘沙沢にブルが姿を現したのは14時20分。途中の休憩を除くと6時間ほどの時間を要した事になります。
足元が安定しないため、行きつ戻りつ、あえぎあえぎの行軍だったようです。
雪国のオペレーターの根性とキャタピラの力は偉大です。感謝。

林道の途中の建物も埋まっていました。布沢集落の家屋の屋根にもまだ多くの雪が残っています。
途中、電話線の修理の若者に会いました。
雪国の電話やさんは命がけ。

私達はこうした皆様のおかげで、現在(21日夜から)は関東平野の日差しの中で用事を済ませ、ブログを投稿しています。
うそのようです。
そしてまた明日、雪の降り続く只見に戻ります。すでになにやら懐かしい。

2011年1月20日木曜日

スコップ




雪を掘るスコップは土を掘り起こすスコップとは違います。
多くはアルミ製、軽さを重視した物。
もう一つは、板圧を薄くして、雪の付着を少なくするように穴を開けたスチール製。

私も普段はアルミ製を使っていますが硬い雪にはスチール製が有効。

使い終わると付着した雪を溶かして、乾かしてシリコンスプレーを掛けます。
雪が付着すると、実に使いづらいのです。

奥会津では金属製のスコップの使用はごく最近のことで、その前は木製の「コウシキ」を使用していたようです。
さすがに最近はスコップに置き換わりましたが、軒先の雪を突き落とす柄の長い物は今でも昔の物を見かけます。。

2011年1月18日火曜日

積もりました


さすがに豪雪地域です。
2日間ほどでこんなに積もりました。
この新鮮な白い雪。
白いから、サクサクしているから可愛いい。

予報では明日も雪。
う~さすがに豪雪地域。飛ばす先が無い~。

2011年1月16日日曜日

薄板



最近の家具はほとんどが突き板で出来ています。
そして薄板は合板が一般的。
仕上がりはきれいですが味がありません。

毘沙沢の家具は合板は使わないのが原則。
無垢の薄板を作ります。
量産ではありませんから、薄板の為の製材はしていません、必要に応じて厚板を薄く挽きなおして鉋を掛けます。
実に面倒な仕事です。

今日は一日そうした作業に費やしました。

夕方から激しい吹雪になっています。
毘沙沢は完全に陸の孤島。
それでも、電気とインターネットは健在です。ありがたい。

2011年1月15日土曜日

窓の雪


雪の季節で良い事の一つに窓まわりが明るい、というのがある。
もっとも、雪よけの板で窓をふさいたり、昔の我が家のように雪が屋根の高さまで積もる場合は地下室のような生活になりますが。

明るい窓明かりを利用して、妻は裂き織りの仕事。

木工工房と違いさほど寒くない部屋で作業が出来。
動力を使うことも無いので機械が故障するトラブルの心配も無い。
雪国の冬の仕事には適している。

2011年1月14日金曜日

全てが凍る





今から50年ほど前の東京も、朝晩は相当に冷え込む年がたまにありました。
銭湯の帰りに、5分ほどの間に手ぬぐいが凍って強張るという現象を経験しています。

今朝の毘沙沢の外気温は-17℃、工房が-5.5℃とこの冬一番の冷え込みでした。
キッチンのタオルも写真のように凍って板状に。

寒さというのは不思議で、猛暑に比べると精神的には穏やかです。
東北のこうした期間が短いという事も影響してか、私はむしろ楽しんでいます。

今日は朝から久々に快晴。うさぎの足跡をあちこちに見つけて安心しました。

2011年1月12日水曜日

アラジンストーブ




今朝の工房の室内温度は-4度C。
普段はストーブの無い工房にも、今日はアラジンストーブを持ち込みました。

工房には機械がいろいろ有ります。
自動カンナは自家発の能力がギリギリ、寒いと最初なかなか回転してくれません。
軸受けの油が硬くて抵抗が大きいのです。

材料のナラは、勿論-4度C。機械はほとんどが鉄で出来ていますからやはり-4度C。
それらがヒヤ~と冷気を発します。
さらに機械を動かすと、回転して風を作ります。手の先がジンジン。

我が家には昔から使っている年季の入ったアラジンストーブが2台あります。
こうした時には頼もしい味方です。
今日は終日吹雪き。

2011年1月10日月曜日

寒いですね





外気が-7度ぐらいの一日でした。
朝から雪がときに激しく、時に優しく。

こんな日は、仕事の手を休めるとストーブの前に座っています。
木工家には薪ストーブが似合う。
とにかく仕事をすればストーブの燃え草が出来るのですから。

女房は、ストーブの上にヤカンやナベを並べ、私はボンドを使った木を立てかける。
我が家の中心が薪ストーブということになる。

雪に閉じ込められた我が家の生活は、ストーブを中心に廻っている。

2011年1月7日金曜日

除雪機




雪国、それも大雪の地域でしか必要としない除雪機。
私の3代目の機械はジーゼルエンジンの中古。

前面の螺旋形の歯が、回転して前へ進み雪を砕く。
砕いた雪を回転の力で中央に集め、扇風機のような羽で煙突状の筒の中に押し込み、遠方へと飛ばす。

前面の部分を、油圧で上下左右に動かすことで、接地面の勾配を吸収したりできる。
勿論、自走式。
ただこれだけである。

この機械は冬の間の除雪にしか使えない。
その他の季節は倉庫で寝ている。
それでいて値段は軽自動車より高額。
だから私には新品は買えない。

今日もだいぶ降りました。
屋根の雪は45度ほどの勾配の場合、居住していれば写真のように滑り落ちます。

2011年1月6日木曜日

吹雪




昨晩から雪が激しさを増しています。
午後から吹雪に。

今年、新しくなった中古の除雪機が活躍。
買い変えるたびに大きな機種になっています。
家の周りの堆積した雪を飛ばす為には小さな除雪機では上手くいかないことが判ってきました。

前に使っていたものはガソリンエンジンの電気系統の故障から廃棄。
という事で今回はジーゼルエンジン。
でも、中古。メーカーが今は無い、という不安は有りますが。

午前中の作業で南と西を片付けました。
今のところ順調です。
午後から吹雪が激しく、北側は後日。

雪の中から






予定を一日早め、昨日毘沙沢に戻りました。
雪国の生活に少しは慣れましたので、天気図を見ておおよその雪の予測が立ちます。

途中カネマンに寄って、年始の挨拶。早いお昼をご馳走になって。

幸い、予想通りの晴空の下を、快適に雪道を歩くことが出来ました。
雪上歩行は路面のコンディションが少し悪いだけで労力が大きく変わりますから。
純白の世界の美しさは久々でした。

カモシカの足跡は見ましたが、うさぎの足跡が少ないのが気になります。
今年はうさぎ年、何処へ行ったのか、キツネやテンが増えたのか?

年末の大雪で林道脇の赤松が写真のように折れていました。でも我が家は幸い無事。
入り口前の雪消池の威力がわかります。

早速家の周りの雪を飛ばしました。
6日からしばらく雪が続きそう。その前に片付けて置かないと後が大変。