2014年7月31日木曜日

短い寿命 その2

仮囲いが取り囲んでいます
このブログで2月26日に「短い寿命」を書きました。
柏駅前の三井ガーデンホテル柏(建設時 ホテルサンガーデン柏)の解体工事が始まりました。

解体工事の看板

設計期間が1986年5月~12月と記録されています。
バブルの時代でしたから、このように短時間で企画設計されたのです。
私が38歳の時の仕事です。

竣工1988年から26年間の短い寿命でした。
解体工事の看板を見て通行人が「改装?あら、解体だ・・更地にして次は何を建てるのかしら?」とまだ新しく見える建物の解体を不思議がっているようにも見えました。
経済の要求で簡単に建て替えられる時代はまだ続いているようです。
「勿体ない」と言う言葉はここには無いように見受けられます。残念ながら。

計画資料として掲載


この建物は、「建築設計資料24 シティホテル」に掲載されています。
この本は今でも大きな書店、紀伊国屋の店頭で見ることが出来ます。
建物は無くなっても、情報は売り続けられるということになりそうです。

今朝、富美恵はロンドンの娘のお産の手伝いでイギリスに向かいました。

2014年7月28日月曜日

布沢の森の音楽会・・・終わる

会場風景・開始時
リコーダーの3人
潤子さんのピアノ教室の生徒さんの年に一度の発表会、これへの便乗参加も定例化してきました。

学校の夏休みの最初に・・・・ということで例年大変暑い会場になるのですが、幸い当日は朝から雨がちらほら、涼しい環境での演奏で、大汗かきの私には助かりました。

第一部のピアノ発表に続き、第二部の我々の演奏は色とりどり。
オカリナ、リコーダー、オーボエ、フルート、サックス、ホルンに南米の楽器ケーナとサンポーニャ、そして合唱と独唱などが色々なジャンルの曲を披露しました。
私のソロ《いのちの記憶》
フルート3重奏

二部の最後は麻衣ちゃんのソロでした

反省会・・・盛り上がりました
素朴な会場で、今時珍しい座布団を敷いた田舎の演奏会が何んとも良い感じです。
会場はこんな雰囲気

終了後、場所を変えて、反省会などいたしました。
また来年も、元気に演奏が出来ますように。

あ、書き忘れていた・・・毎年、針生から岡村さんご夫妻、ありがとうございます。

2014年7月24日木曜日

薪の購入

薪ストーブを使い始めてから18年ほどになります。
この地で本格的な生活が始まって、14回の厳しい冬を越しました。

長い冬を薪ストーブの周りで過ごしてきましたから、薪は切らすことが出来ない重要な物。
ですから今までも色々な方法で手に入れてきました。

今残る薪は、2008年に布沢で障害木を切った時に分けて戴いた物。
その時の様子は2008年7月8日のこのブログ「薪材の搬入」で見ることが出来ます。
大量に手に入れた薪が6年間使えたことになります。

そして、今回はNPO法人「みなみあいづ森林ネットワーク」から購入することにしました。
今回、3㎥ 購入しました


本来ならば、原木で手に入れて、自ら切って割りたいのですが、適当な原木が手に入らなかったのと、割っている時間が無かった。

薪は、薪として購入すると決して安いものでは有りません。
でも、このように商品として流通する事もまた有りがたい事で、「みなみあいづ森林ネットワーク」の薪事業・・・応援したいと思っています。

2014年7月23日水曜日

新たなメニュー、只見のガレット

昨年10月3日の当ブログで、「新たなメニュー」として紹介した「ビストロ叶屋(かのうや)」さんから、研究の末、只見のガレットが出来ましたので試食に来てください・・・との、お誘い。

昨日、只見町叶津字居平の叶屋さんへ出かけました。
お店の前で

ガレットは、フランス、ブルターニュ地方の、そば粉を使ったクレープに具を入れて包む料理。
只見の特徴を出すため、叶屋さんのクレープは只見産そば粉100パーセント。
包み込む具は、季節によって変わりますが、地元の物にこだわり、手間をかけて丁寧に調理していました。
今回試食のガレット



まだまだ、これからも時間を掛け只見らしいガレットを追及していくぞ~、という意気込みを感じました。

試食会に参加の5人の講評は、とても良いものでした。
是非、お出かけください。
他にも、色々と、心を込めた料理と、温かいおもてなしが待っています。

2014年7月21日月曜日

投稿から

7月18日のこのブログ「本当に消滅していくのか?」に対して、以下の投稿を戴きました。

水引集落の今後を考え、悩まれる気持ちが私にも良くわかります。
多くの方に山村集落再生塾の活動を知って頂くために、この場に改めて投稿させていただきました。
この度は、励ましのメール(ブログ)を嬉しく拝見いたしました。私が舘岩の水引に出会いましたのはたまたまのご縁
で、平成18年の大雪で一軒の茅葺屋根が崩落しているの出会ったのがきっかけでした。水引には、例えば国の重要伝統的建造物保存地区の選定を受けて観光地化している大内宿や白川郷などには無い自然な懐かしさがあり、これを次第に一軒一軒つぶして行くのは惜しいと思ったのが活動の初めでした。
幸い、毎年、かなりの方々に茅刈りなどのツアーに参加していただいておりますし、南会津町もいろいろと支援をしてくれています。
ただ、この先は茅葺屋根の居住者の高齢化、死亡に伴う跡継ぎの問題などによる空き家化などを控えており、さてこれからどうするか、と思案しているのが正直なところです。ともあれ、このように励ましメール(ブログ)を頂戴いたしますと、
なんとかして次の世代に今までの成果を引き継いでもらいたいものだと改めて思います。

ホームページはほとんど更新していませんが、「トピックス」にこれまでの「山村だより」のバックナンバーを置いておりますので、気が向かれた折にでもお目通しをいただければ幸いです。まずは、メール(ブログ)のお礼までとさせていただきます。

藤 木 良 明
NPO法人 山村集落再生塾
URL : http://www.sansonjuku.org/

2014年7月20日日曜日

布沢の森の音楽会

今年の「布沢の森の音楽会」が近づいて来ました。
7月27日(日)13時30分開演、場所:森林の分校ふざわ です。


オープンセサミぴあの教室の皆さんと、只見町とその仲間の音楽愛好家が日頃の練習成果を演奏発表いたします。
私達は、歌とホルン・フルートで参加します。

何方でも入場できます・・・お出かけください。


中ノ沢温泉での演奏

猪苗代町・中ノ沢温泉で演奏してきました。

「道の駅ばんだい」に集合した時には激しい雨・・・。
それでも、体育館で演奏が出来るという段取りで、出かけました。

今回の、中ノ沢温泉祭りへの参加は、吹奏楽のメンバーで商工会で働く崇史さんの要請でした。
温泉街の活性化の為に、地元の若者が企画運営しているお祭りという様子でした。
演奏の準備
廃校後の校歌

楽器をまとめ、昼食をご馳走になり、会場となる旧吾妻第二小学校の体育館へ運んでいただいて・・・。
旧小学校は、統合されてしばらく時間が経っている様子でしたが、壁に校歌がが残っていました。

そうした歴史を感じる空間で、子供や孫のような皆さんと元気に楽しく演奏が出来て良かった。

往復250キロほどの遠征でした。

2014年7月18日金曜日

本当に消滅していくのか?

山村集落再生塾の藤木さんから「山村だより」が届いていました。
一面は《「消滅する市町村全523全リスト」から何を学ぶべきか》という衝撃的な表題。
画像をクリックすると大きくなります

私のような都会からのIターン者には大変気になる話題です。
とても身近な話題なのです。逃げられない話題なのです。

この困難を乗り切るための藤木さんの施策(舘岩地区に対する)は以下です。
1.地区のコンパクト化
2.農業を個人から組織経営への転換
3.地場の再発見

これは、舘岩地区という狭い地域での話では無くて、多くの中山間地域に共通の話題だと思いました。
そして、今何を考え具体的に動かなくてはいけないか、ということも共通でしょう。

1.の「地区のコンパクト化」には、藤木さん自身も抵抗し、茅葺民家の保存に心血を注いでいる。
それでも総体としてはコンパクト化を施策の1番に掲げている。

私も、過疎の最先端の山奥で生活を続けようとしている。
こうした価値観と、相いれない世の中の大きなうねりに、どのように立ち向かうのか。
コンパクト化は避けられないのだろうか、だとしたら奥会津でも今すぐ議論を始めなくては、2040年は24年後・・・そんなに遠い話ではない。

黙って自然消滅を待つのはあまりにもったいない。

2014年7月17日木曜日

持続する為に

今回大工仕事で作ったものは、冬に、仮設・消雪池の立ち上がりに使う材料の保管場所。
材料と言っても解体材の再利用、ですが・・・・腐らせない為には屋根が必要。
屋根は仮設(未施工)

これで、晩秋の消雪池組み立て作業も、春先の片付けも簡単になります。

豪雪の地では、車の保管は勿論の事、あらゆる物の保管に屋根が必要です。
そして、冬の期間はその屋根を雪から守るという作業が発生します。

前回の除雪機保管小屋同様、今回の下屋は、大屋根から落ちる雪と共に、いずれ除雪を必要とする場所なので、こうした低い軒でも維持できますが、放置しますと雪に壊されます。

雪国の暮らしも13年、豪雪の中で暮らすということが少し分るようになっています。

2014年7月16日水曜日

舗装道は有りがたい

毘沙沢林道は終点の手前150mほどが舗装道。
何故この間だけが舗装道なのか?定かでありませんが、住人にとりましては有りがたい。

砂利道は大雨で表面が流されたり、大きくえぐられたりします。
砂利道は風情がありますから、好きなのですが・・・・・終点住民としては不安です。

人口減少で過疎化が進んでいますが、当然のように末端の集落から消えていくのです。
ですから、末端に生活する人々は皆同じように不安を感じている。

そんな住民にとりましては、舗装道は頼もしく見えるわけです。
そんなことで道の両側の掃除などをします・・・・道幅が広く元気に見えますから。

今の時期、お客さんもあります。
時には、中山間地域のこれからの事なども話したりします。
こうした訪問者もまた舗装道のように有りがたい。
恵みの森の帰りに

現地視察の3人

2014年7月14日月曜日

大工は味方

里山での暮らしに、木工技術は強い味方だ。
少しの技術を身に着けることで、簡単な大工作業が可能になる。

棚を加えたり、軒先を補強したり、土台を直したり、簡単な差し掛け屋根ぐらいは作れるようになる。

里山の暮らしでは、その程度の木工技術でもだいぶ助かる。
今、下屋を掛けている。
資材保管用の下屋組み立て中

2014年7月13日日曜日

中ノ沢温泉で演奏

私達が所属する田島吹奏楽団、7月19日(土)、猪苗代町中ノ沢温泉の温泉祭りで演奏します。
同じ福島県ですが毘沙沢からは車で3時間ほどの距離の場所だと聞きました。
お近くの方、是非是非お出かけください。
午後2時から温泉広場での演奏です。

2014年7月10日木曜日

今朝の毘沙沢

昨日は、未明から激しい落雷と雨。
午前中の大量の雨で国道にも不通箇所が出、只見線も止まったとの防災無線。

幸い午後から小康状態となり、それ以上の被害は聞こえてきませんが、台風は先ほど九州に上陸し、これからこちらに向かうようです。
本番はこれから・・・。

今朝の穏やかな毘沙沢です。






2014年7月7日月曜日

都会は高密・・・今日、山に戻りました

今回の上京は、2週にわたる柏の葉吹奏楽団のワークショップと、昨日の王子ホールでのコンサート鑑賞でスケジュールが決まりました。
王子ホール

ですから10日にわたる長丁場。
その間には、ホルンのレッスンや、親の施設訪問等々が挟まり、買い物やら見学やらが隙間を埋めました。

都会は私にとって実に慣れ親しんだ場所なのですが、最近は10日も過ごすと、そろそろ気持ちが飽和状態になり、気力が衰えます。
歩行者天国は今も賑やか

それでも昨日は、王子ホールのある銀座などを久々に歩きました。
村岡花子ですっかり名の知れた教文館にも立ち寄りましたが、なんと大変な人出で30分待ち、マスコミの力と都会人の好奇心は健在。
教文館
歩行者天国もいつものように賑やかで、ここ10年ほどで建て替えられた新しい建物が目につき、松坂屋は解体され新たな建物の建設が始まっていました。

台風に追われるように今日夕方毘沙沢にたどり着きました。
度々書きますが、毘沙沢の空気がきれいです。
人の住む環境は、やはりこちらだな、と、感じます。

2014年7月2日水曜日

交流都市柏の今

只見町の交流都市柏は、まだまだ変化しているように見えます。
その原動力は「つくばエクスプレス」という1本の鉄道。

昔の職場の先輩Mさんが、今日は「柏たなか駅」の近くで野良仕事、と言うことで、自転車でぶらぶらと出かけました。
田中近隣センターで午後気功(太極拳)を、などと聞いていたので(午後は熱くなるので・・・)午前中でしたが地区センターで聞けば分ると思い・・・只見とは違う・・・柏市田中は広かった。
TXの柏たなか駅
柏たなか駅前の整備

TXの柏たなか駅は初めて・・・・田んぼの真ん中?に出来た高架駅。
柏の葉キャンパスとは違い、未だ駅前整備が進行中。
かつて我々が田園都市線のたまプラーザに住んだ時の、40年前の駅前を思い出します。

TXに乗ると若い人が多いし、柏の葉のららぽーとでは小さな子供連れたお母さんを沢山見かけます。
TXは新しい路線、だから沿線にも若者が集まる、そんな現象なのですね。
柏たなか駅近くの発掘調査

でもでも、思います。
果たして、首都圏は、これからもこのように都市拡大の必要があるのでしょうか?

只見町では、鉄道の復旧が進まず、若者が減り、空き家が増え、子供が消えています。
只見と柏の両方にに身を置いて感じます・・・この国は都市と地方のバランスが益々悪くなっている。

2014年7月1日火曜日

これは良い事

ユネスコエコパークに求められる町の環境について、度々書いてきました。

先日会津田島で茶色の電柱が沢山立っているのを見て、地下化が難しいならこの手があるな、などと考えていました。

もしかして、と、只見の町中でも確かめましたら、有りました。
どのような基準でこうした仕様にしているのか?良くわかりませんが、新し電柱をダークブラウンにしているように見えます。
右と左の違い

これは素晴らしい。
意識して行っているとしたら、宣伝しても良い。
そして、どんどん置き換えたい・・・・美しい街にこそ、エコパークは相応しいのだから。