2013年3月31日日曜日

新庁舎の住民説明会

朝から雪の道を歩きました。
林道の三分の一ぐらいまで除雪が終わり、途中で除雪車とすれ違いました。
最後を見届けていませんが、毘沙沢林道のこの冬の除雪は3月30日で終了したと思われます。
豪雪の年ではありましたが、何とか3月末の林道開通は関係者の皆さまのお陰です。
ありがとうございました。
これから毘沙沢へ向かう勇姿

新庁舎の設計説明会は10時から、只見地区センターで予定通り行われました。
設計者、吉松氏からの1時間に渡る丁寧な説明の後、住民からの意見を頂きながら、楽しく、時にはシビヤーなやり取りが行われました。
和室での第一回ワークショップ、模型を前に、左で真剣な面持ちが吉松氏

参加者の人数は、関係者を除くと25人ほどでしょうか?・・けっして多くは有りません。でも、昔の私でしたら、え~なんで??と思うのでしょうが、最近は、こんなものかな、と、冷静です。

町民にとって、議員にとって、職員にとって、実に興味の対象であるはずの新庁舎なのですが・・・「どうせ私が何を言っても・・・」と言った空気が底流に流れているのでしょう。
今までの、いろいろな事が、多くの一般の町民とは関係ないところで、高いところで決められてきたという歴史がそうさせているのかもしれません。

しかしながら、今回の新庁舎については、それではいけない。
この機会をのがしたら、只見町は終わる、と私は思うし、関係者にはその決意が必要だと思っています。

設計者選定の地元審査員としては、最後まで見届けるぞ~と思いつつ、吉松案について一言。

これから、多くの地元とのワークショップを通じて、案は進化していくことでしょう、そんな中で以下の事は是非、実現していただきたいこの案の優れた部分と考えます。

1.平面構成が単純明快で計画の自由度、将来へのフレキシビリティーが高い。
2.町民、職員、議員が共同で使用する場「ただみリビング」というコンセプト。
  (これは簡単に思いつきそうでいて、今まで無かった、既成概念を打ち破る新しい考え。新しい只見がこの
  場所から生まれる可能性を秘めている。)
3.豊かな自然に対して、主張し過ぎない建築デザイン。
プロポの技術提案書-1

プロポの技術提案書-2

今後もいろいろな場で、いろいろな形で新庁舎設計のワークショップは続くでしょう。
これからの只見町を支える若い皆さま、女性の皆さま、是非是非ワークショップに参加して、これからの町の事を、建築を通してこの期に共に考えては如何でしょうか。

優れた建築は生活を変える力を持っています。そして、より豊かな生活のために建築はあるのですから・・・・・・建築は面白いですよ。

2013年3月29日金曜日

春は届かず

林道の除雪は始まったようです。
しかしながら、残念ながら、予想通り、今日毘沙沢には届きませんでした。

別荘利用の皆さん、途中まで林道は除雪しましたよ~。
でも、私は、カンジキ付けて、明日山を下ります。
10時から只見地区センターで庁舎の設計説明会に間に合うように・・・。

ま~、慣れた事だし、問題ないさ。
でもでもでも、いろんな事を、もう少し予定を立てて実行してもらえると良いですね。
チョッと考えれば出来ることが、簡単ではない??・・・チョッと辛い。

2013年3月28日木曜日

春はそこまで

雪の中を歩いていくぞ、と言っていた佐野さん、長靴で現る。
7月の発表会のサックスとホルンのアンサンブルの打ち合わせ。

2人では寂しい、と言うことで、オーボエとフルートを加えて賑やかに、と話は広がる。

しかしながら、そう都合の良い楽譜が無い・・・・移調・・・と言うことで。
サックスアンサンブルの楽譜から・・・ホルンはF管、フルートはC管、オーボエは?・・・と。
今日は一日音楽三昧

夕方、除雪車が林道に入る・・・が入り口にスノーモビールが邪魔・・と言うことで明日に。
おいおい、明日一日で毘沙沢までたどり着くのか?

30日は、初の、設計者による庁舎の住民説明会が只見地区センターで行われる。
私も参加するのだが、荷物も有るし・・・明日の夕方、車を入れておきたいぞ~。

今日は久々に暖かい日和でした。春はそこまで・・・。

2013年3月27日水曜日

未だに林道除雪は来ません

過去10年間の林道除雪の記録を再度。
2012年 3月24日、2011年4月8日(震災の影響)、2010年3月19日(過去最早)、2009年3月24日、2008年3月27日、2007年3月24日、2006年4月8日(豪雪)、2005年4月15日(3月にドカ雪)、2004年4月7日、2003年4月1日。
今年は記録的な豪雪でしたが、はたして何時?首を長くして待っています。宜しくお願いします。

朝、山を歩く。動物の活動が活発になっているのが分かります。



今年も7月に音楽発表会の予定があります。
そうだ、昨年のDVDを聴いてみようと思い立ち、久々に、8ヶ月ぶりに聴いてみました。
仙台の佐野さんに作っていただいたDVD・・・ううう、よく出来ている。

2013年3月25日月曜日

小屋裏で考える

天井裏は、都合の良い物置き場となっています。
必要の無いものが押し込まれて、雑然としています。
ここは数年後には民族資料館だぞ~

そろそろ整理して・・・と思いますがなかなか出来ないものです。

でも、でも、です。
私もこの6月で65歳・・・区切りの年です。

今年は、家具の受注を少しセーブして・・そうだ、身の回りのことを整え直そう。
そう考えると、あれやこれやと気になることが山のように有ります。

建築との係りも含めて、仕切りなおしの年にしよう。
屋根裏に足を踏み入れて、そんなことを考えています。
ここでの生活も12年目


2013年3月24日日曜日

家の前の倉

所有者が違うということで、そのままに成りました。
家の前に在りながら、救うことが出来ませんでした。

年々ひどい状態になります。
でも崩壊することなく建ち続けています。

今年は、取り壊さなくてはいけないのか・・・とも考えますが。
中山間地ではこうした建物が増えています。
壊れていく様子を見ると、丁寧に一生懸命作られたことが分かります。
残念です。




2013年3月23日土曜日

まだまだ寒い

東京では桜が満開だと言うのに、まだまだ寒い日が続きます。

林道の除雪を心待ちにしている方もいらっしゃると思いますが、未だ雪の中です。
今年の雪は、量も多いし、なかなか融けない。

蛙の鳴き声もしばらくは聞けそうにありません。

我が家は、相変わらず薪ストーブとコタツを頼りの生活がつづいています。
真冬のスタイルで・・・仕事をしながら、リオのカーニバルのTVを観る。右奥の窓の外には未だ融けない雪が見えますね

そろそろ日本酒が底をつく。

2013年3月20日水曜日

今日の毘沙沢

昨日戻りました。
暖かい日が続いて、途中の田島周辺はだいぶ雪が少なくなっていました。
でも、毘沙沢には十分な雪が残っています。
昨年の林道除雪が23日ですが、今年はどうなるのでしょうか?
林道にもだいぶ雪が残っていますから、暖かい日が続いてくれないと3月中難しい?
だとすると困りますね。
今日のシーサー

私は、この冬の除雪の疲労から、左の肩と腰を痛めていて、金属疲労は高齢者ですからなかなか直りません。椅子の製作を急がなくてはいけないのですが、困ります。
ホルンの練習にも影響しています・・・早く直さねば。

お彼岸ですから、お昼に「おはぎ」を食べました。
越冬生活もまだまだ余裕です(痩せ我慢)。
越冬、余裕のおはぎ

2013年3月17日日曜日

柏ジュニアストリングオーケストラ

交流都市・柏での事も、機会がありましたら紹介することにします。

柏ジュニアストリングスオーケストラは小学生から大人までが所属する私設のオーケストラ。
その第30回定期演奏会が柏市民文化会館で今日開催されました。

演奏曲目は
1.カノン  2.ヴァイオリン協奏曲集「調和の霊感」 Op.3より11番 ニ短調  3.組曲「動物の謝肉祭」  4.オペラ「カルメン」より

本来が弦を主とする編成のようですが、今回の演奏会ではオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、トロンボーンは賛助出演でした。
カルメンのメゾ・ソプラノとバリトンも、さすがにプロを起用していました。

という事で、子供を主とするオーケストラですが、とてもそのようには思えないレベルの高い素敵な演奏でした。
足が床に届かないピアノや、2周りぐらい小さなチェロを抱えた小学生が、一人前の顔をして大人に混じって演奏する姿はほほえましい。
大ホール客席は8割ほど埋っていました

感想・・・こんなに沢山のメンバーで、年齢を超えて、これだけの曲を演奏出来る環境が羨ましい・・・の一言。

2013年3月16日土曜日

関東は桜開花

昨日、抜けるような青空の中、カチカチの雪を踏んで下山しました。
15日朝の林道

途中、塩原で良く寄るレストラン「ピアノピアーノ」でランチ。
いつもはガラガラなのですが、昨日は満席。
あ~春なんだ、人が動いているんだ・・・・実感。

ピアノピアーノ

今回の目的に、臨海でのHOUSE VISIONがありましたが、移動で疲れたので予定を変更。

桜が開花との予報がありましたので、柏の葉公園まで出掛けました。
咲いていました。本当に開花です。


柏の葉公園は若い親子で賑わっていました



桜が咲いた
ついでに、東京大学柏キャンパスを視察。う~、でかい。都立大も立派だったが、こちらもすごい。
つくばエクスプレスが、こうした研究施設をつなげているのか・・・と、改めて納得。
東京大学柏キャンパス

くさる家に住む。

建築を志した時、永遠に残る建築を目指し、可能だと思っていました(今もそう思いたい)。
30年間の設計活動で、明るい未来を建築の中に見出してもきましたし、手がけた建築にはいつまでも存続し続けて欲しいとも思っています。

しかしながら、阪神淡路の震災をTV画像で見、ニューヨークのWTCビルが崩れ去るのをリアルタイムで映像が報じ、3.11の現実を近くに感じるなどの経験から、建築の永続性は私の中であやしくなっていました。
奥会津の民家も日々失われ、日本の本来の建築文化の危うさを感じてもいます。

そんな中、身近?な元気な4人の女子「つなが~るズ」が『くさる家に住む』という本を出版しました。
幸い私も、まさに腐っている家を、セルフビルドで手を加えて生活していますので、この本に取り上げられているテーマは大変身近に感じられる事柄でした。
そして、暮らしの力が家を形作る・・・家は人に寄り添って、自然の一部として循環しながら、文化を生み出しながらいろいろな形で存続し続けていくんだ・・・ということを改めて教えていただいたような気がしています。

「くさる」は熟成。・・・・手をかけて暮らすことで味わいが深まる家。
「くさる」は朽ちる。・・・土と水と空気を汚さず建てられて、最後はひっそり土に還る家。
「くさる」は鏈る。・・・・人と人が鎖のようにつながって、人が人らしく生きられる家。

家・建築は時間と共に朽ちていきますが、本来の「住まう」ということ、「暮らしの力」があちらこちらで育っていることに安堵し、頼もしさを感じています。
この本が、そうした力強い住まい・家を、さらに広める原動力になってくれると良いですね。

2013年3月13日水曜日

防災行政無線

只見町は広域に人々が分散しています。
災害時には全戸に簡単に情報を届けることが難しい。
ですから、防災行政無線は大切な、重要な役割を担っているといえます。

しかるに、我が家の防災無線は数年前から不通。
設備はされているのですが電波が届かない?

2011年7月末の大水害以来、復旧にあわせて少しずつ防災対策が進んでいるようです。
今日、雪の中を、町の依頼を受けた工事会社の方が、2人で調査に来てくれました。

電波は、町役場の裏の標高705mの要害山の頂上のアンテナから発信しているのでしょうか?
我が家から直線で15.5Kmの距離です。
途中に大きな山は無いのですが、毘沙沢は谷底になるので電波が弱いようです。
それでも、家から離して3メートルほどの高さにアンテナを移すと、よく聞こえました。

工事を伴います。今後、町で検討いただけるようです。
でも、よくよく考えると、停電すると聞こえない?電池付いてたか・・・。

林道途中の光ケーブルが切断されると、こちらからの連絡は出来ません。
携帯電話は勿論通じない。

各区長に衛星電話が配備されていると聞きました。
しかしながら、災害時の連絡をどのように取り合うのか、どのように避難するのかは定かでありません。
ま、自分の身は、最後は自分で守るという事なのかもしれないが。

とは言え、こうした場所に住む我々に、こうして暖かく対応いただけることに感謝します。

2013年3月12日火曜日

雪遊び

来客あり。
家の前からカンジキやスキーを履いて、久々に裏山に登る。

ブナ、ミズナラ、コナラ・・・の、この裏山は昨年は登っていないから、2年ぶり。
20分ほど登ると、上は平らな広がりとなり、南西に眺望が開け、坂田方向に人家が見えます。

誰も知らない、誰も来ない秘密の場所です。

大きな屋根が我が家

2013年3月11日月曜日

窓の雪

・・・の光、窓の雪。本当に明るいのです。
汚い天井のクモの巣まで良く見えます。
この窓は木製ペアガラスです。強度が不安なので下半分は合板で保護しています。

豪雪地では、窓ガラスは雪で割れるというのが常識ですから、冬は窓を木の板などで保護します。
ですから、冬の住宅は暗いのです。
いや、住宅以外の老人施設などでも暗い中で春を待ち侘びるのが常識。

ガラスは本当は実に丈夫なのですよ。
経年の変化にも強くて、外装材としても優れものです。
最近は、熱還流率の低い製品も開発されています。

雪国に、ガラスを上手く利用して、明るい生活が実現すると良いですね。
私は、これを支援します。
今の時期の雪は、キラキラと眩しい。

2013年3月9日土曜日

奥会津 伊南川の物語

南会津町の図書館が好きでよく行きます。
先日、「伊南川の物語」1993年初版が目に飛び込んできました。

昭和9年生まれの作者、渡部 忠さんの、只見町での生活を題材とした小説。
「居平の吊橋」は只見町の性風俗をテーマとした小説で、福島県文学賞を受賞しています。
今の只見町からは想像ができませんが・・・若者の自由?な性が・・・そうした歴史が・・・と、興味をかき立てます。

「夜汽車」「苦学生の春」は、只見町から東京の大学に勉強に行く当時の苦学生の様子が良くわかります。



「村の校長先生」は、戦中の只見町の様子を写しています。

歴史書では有りませんが、作者は、激動の自らの人生を記録に残したいとの思いから、多くの小説を残しているようです。

私より14年ほど先に生まれた作者ですが、都会で育った私とは、その生活背景がこんなにも違うのかと驚くばかりです。

今日は、春春春の日差し。
沢からの水が勢いよく、流れてきています。
積もった雪も一気に溶ける勢いです。季節は大きく動いています。ありがたい。




2013年3月8日金曜日

柏市は只見町の「ふるさと交流都市」

昨日、暖かくなった毘沙沢に戻りました。
出迎えのシーサー

工房毘沙沢の首都圏での拠点は柏市。
柏市は、只見町の「ふるさと交流都市」でもあります。

只見町で柏市を知らない人はまず居ないのですが、柏市で只見町を知る人は少数派のようです。
私は、柏で住所を聞かれた時には必ず、「只見町がふるさと交流都市であることを知ってますか?」と聞くことにしています。ほとんどの方が??。
勿論、只見町の宣伝を忘れませんよ。

関東平野は今の時期良い季節ですね。
梅が綺麗です。
6日、暖かさに誘われて、自転車でふらふらと旧吉田家住宅を見てきました。
国指定重要文化財、市の施設として無料で公開されています。

吉田家は江戸時代の名主で、小金牧(東葛飾郡には軍馬の放牧場が沢山ありました)の牧士(もくし)も勤め、関東大震災の前まで醤油の生産、後に豊四季で競馬場の経営もしていたようです。

奥が母屋、母屋の右が書院の接客間と庭園

親切な案内人に説明もしていただきました。柏市がつい最近まで、のどかな田舎であったことが良く分かります。
桜の季節は、賑わうようです。

2013年3月5日火曜日

半世紀の変化

午前中、「日本の民家一九五五年 二川幸夫・建築写真の原点」を観に、汐留ミュージアムへ。
京都から始まり大和、山陽、四国、西海、奥羽、武蔵、信州、北陸、高山の半世紀前の民家に会うことが出来ました。

私が7歳の時の日本の民家が、白黒の写真で語りかけてくる・・・そんな空間体験でした。

建築はこんなにも環境と一体となって、生活そのものなのですね。風の強い土地、雪の深い地域、台風に見舞われる斜面、海浜・・それぞれが適応する意匠で作られているのが民家。
共通しているのは、素材が石、木、紙、草、焼き物、土だけで出来ている、ということ。

その後、家具屋としては気になるIKEA港北へ我が友藤森氏に誘われて視察?
ご存知、スゥエーデンの大型家具店。
これが日本か?と疑いたくなるような、巨大な店舗には生活に必要なあらゆるものが並んでいます。

そして、火曜日だというのに、沢山の若者が家具やら生活雑貨を購入しています。
IKEAは今、世界を制覇?する勢いのようです。
そして、その工場は中国。

日本の若い家庭には、今どの家にもIKEAの家具が並んでいるようです。
そしてこれはしばらく続くのでしょう。IKEA恐るべし。

この50年の時の流れの大きさを改めて感じた一日でした。

2013年3月3日日曜日

農業も進化している

昨日猛吹雪の中を山から下りました。
夕方から久々に吹奏楽の練習に参加し・・21時終了・・田島もものすごい吹雪で、真っ白けの車に乗って、さらにすばらしい吹雪の中を、時々先が見えなくなる白い路面をひたすら関東平野に移動しました。
雪は、那須塩原を下るまで降っていました・・・やれやれです。

柏市に千葉大学の農園があります。
そこでは、最先端の技術を使ってトマトが栽培されていました。
年間を通して、いかに安定した、美味しいトマトが生産できるか・・をテーマに日々研究実験がされているようです。
大地から浮いたトマトは、適当なストレスを与えることで美味しくなるようです。
私は只見町でハウスのトマトを見ていますが、水耕のこうした栽培は始めてみました。
根が大地から浮いた不思議な光景でした。

大地から浮いた植物は不思議な光景です

只見町は今雪の中。
ハウスを雪から守るために皆さん苦労していることでしょう。
今の時期、農家の皆さんはどのように生活しているのでしょうか?

今回の見学で、どうしたら只見町でも冬の農業が出来るのか考えていました。