2012年1月16日月曜日

建築家

建築設計者とは建築士との認識はあるが、建築家協会の重要性の認識は世の中一般にあまりない。
私も30年の設計者生活の後半に何とか会員になって、なにやら一人前の建築家になった誇らしさを感じたものだ。
そうした仕事から離れて10年が経過したが、建築家は素晴らしい職業集団だと今更に思う。

医者、弁護士と並んで建築家は世の中に無くてはならない職業なのだが、未だに日本ではその意識は低い。

大学の特別講義で槙文彦先生が建築家の仕事は女性的と表現した。日夜、クライアントの為、利用者の為に寝食を忘れてあれこれと考える・・・お節介集団をそのように表現していた、勿論好意的に。

設計者の組織は株式会社であることが多いが、本来利益を目的とせず、法人組織が好ましいと今は亡き先輩から伺って感動した記憶もある。

東日本大震災の復興に多くの建築家が奔走しているのを聞くにつけ、懐かしく嬉しさを感じている。

何処かで書いたかと思うが、5,000人規模の町に、医者は居ても建築家が居ないのはなんとも寂しい。
世界を相手に活躍する若き建築家は増えたが、只見町のような農山村に興味を持つ建築家が見当たらない寂しさを最近また感じている。

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