2009年1月21日水曜日

雪上を歩く






雪の上を歩くのには人間の足は小すぎる。
山のウサギは体の割りに大きな足を持っている。急な山を下る時には前足がさらに大きく開いて踏ん張る。
狐は雪の上を歩くが足が小さいので深くもぐる。

と言うことで人が雪の上を歩くためにこの地域では昔からカンジキを履いた。
我が家には写真のように多くのカンジキが残されている。
一般的には丸カンジキ、山仕事に小判型で側面に木の爪が滑り止め。
素材は根曲がり竹を火にあぶって丸くするか、木の枝を使う。
ひもはシナの木の皮が使われた。

丸カンジキは地元で今でも使用しているが、私は大きなスノーシューを履いている。
丸カンジキでは浮力がたりないので、深くもぐりすぎるからだ。

先日、NHKの「天地人」で兼続の子役が自宅に逃げ帰る場面で雪の中を歩くのにカンジキを履いていなかった。これは雪国では考えられない。まず歩けないのだ。

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