2011年9月10日土曜日

木地師集落跡





木地師とは漆を塗る前の器の木地をろくろを廻して作る人。
木地師のことは、昨年7月18日に「奥会津の木地師」としてこのブログで紹介しています。

江戸時代の中期、布沢の奥にそうした人達が生活していた痕跡があります。
今日は、そうした場所に出かけました。

布沢の奥、大田集落から林道が奥へと伸びています。
これは昭和40年代、ブナの木を大量に切り出す為に作られた林道ですが、最近の豪雨で一部危険とのことで、今回は往復3時間ほどを歩きました。

本当に、膨大な量のブナの大木が一時期に切られたのだ、という事がその後植えれれた杉の木の様子から伺えます。
木地師集落もそうした伐採の過程でかろうじて地形は保存されたのですが、残念ながらその景色は当時とはまるで違うものになっています。
かつては、うっそうとしたブナの森の中にあった・・でも今は想像も難しい状況です。

そんな中、墓石だけが実に鮮やかに当時のままの姿で並んでいます。
そして、かろうじて残るブナ林を沢の対岸で見ることができましたが・・・。

私が住む毘沙沢もそうですが、昔のブナの森ががそのまま残っていたら・・と思うと実に実に残念。
トトロの世界に足を踏み入れることが出来たのに。

2 件のコメント:

acanthogobius さんのコメント...

こんにちは。
小倉という姓は木地師に多いそうで
小倉木材さんの先祖は木地師なのかもしれませんね。

毘沙沢 さんのコメント...

そうです。あの方たちの先祖は木地です。
布沢木地の墓の中にも、小椋という名前が見えます。
木地は実に個性的な集団ですね。