とにかく、古民家は茅葺でなくては・・・茅葺の家に住みたいと最初考えました。
我が恩師でもあった池田武邦さんは長崎オランダ村、ハウステンボスといった仕事の後、長崎に茅葺の家を新築し、最近までお住まいであった。
とにかくカッコイイ。
しかし、これは豪雪地帯では実に難しいということを後でいやと言うほど知りました。
会津でも新潟に近づくほどに豪雪。
只見町の中でもその傾向は顕著です。
南郷、舘岩まで行くと、幾分楽になり、田島まで行くと、ここは豪雪じゃない、なんてそんな感じです。
ですから南郷の「ダーナラ(スウェーデン料理)」は未だに茅葺で頑張っているし、舘岩の前沢集落もなんとか成り立つわけです。
只見町には唯一「叶津番所」が坂本さんの力で維持されていますが、これは県の文化財指定で何とか持ちこたえているのだと思います。
要するに、個人の力では無理なのです。
という言い訳をして、我が毘沙沢の屋根は、この辺りでは一般的なトタンを載せる(トタンの下には茅葺が残ります)ことになりました。
写真は1995年6月3日です。
屋根の下地は一般的にはこの様に籠状、実に心もとない。 |
この左側に増築されていた部分は取り除いた。 |
3 件のコメント:
これ見ても今の姿が想像できないよ
こういう大変な作業の後の家に、私たちは招いていただいているのですね。
改めて感謝です。
とんでもありません。遠い所まで足を運んで頂いて感謝です。
いろいろな方に、この場所を見ていただきたい、そんな気持ちがありますね。
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