2021年10月27日水曜日

テレビ局が来た

 TUFテレビユー福島の番組「ふくしまshou」の取材がありました。
12月1日19時~20時の放映予定。

福島県の各地を巡って、地域の面白いものを掘り起こす番組。
12月1日は只見町をターゲットにして番組が作られるようです。

毘沙沢がその番組の中に取り上げられた理由は定かではありませんが、都会からの移住者が「ポツン」にも取り上げられるような辺鄙な場所で、古民家に生活しながら物作りをしている。
その意外性は、今でも多くの人々の興味の対象であるようです。

3時間に及ぶ取材で、古民家再生・移住の事、家具の事、裂き織のこと、雪国の暮らし・・と多岐にわたるテーマを盛り込みました。


「これを数分にまとめる・・」のは大変だな、と思いますが、きっと綺麗にまとめてくれるのでしょう。
「出来上がると、放映時間があまりに短くて驚くと思います」との事ですから、きっと多くがカットされるのでしょう。
ま、とはいえ出来栄えを楽しみにしたいと思います。


福島地方の番組なので福島県以外の方は、当日は見ることが出来ませんが、12月2日12時以降1週間、見逃し配信「TVer」で見ることが出来るようです。


2021年10月25日月曜日

大学生の家具づくり

 福島大、大黒ゼミの家具作り初日。
座卓4つを作るミッション。

参加学生4名+太郎先生
福島市から3時間半を掛けて来ていただきました。

今日の作業は天板の製作。
用意された板(ケヤキ、タモ、クリ、杉)を接ぎ合わせて1枚の板を作ります。

作業中

作業前の打ち合わせ

手押し鉋で貼り合わせる小端を平滑に仕上げ、雇いざねとしてビスケットを挟みました。
狭い作業場での作業、機械加工が主になる仕事でしたがスムースに製作が進みホッとしました。

今週末でしたか?飯舘村で販売予定の美味しいもろもろ、(太郎先生料理製作)をお持ちいただき、さらに、サナエさんからキノコ汁など応援いただいて、リッチな昼食を囲むことが出来ました。

昼食はこんな感じで

毘沙沢ではコロナ以降、中々こうした活動ができませんでしたが、久々に楽しい時を過ごすことが出来ました。

2021年10月21日木曜日

只見生まれの家具(シリアルナンバー・2318~2320)

安定していて使いやすい譜面台
自宅で使う 譜面台の製作に合わせてプラス2台作りました
◆NO.2318~2320    〇 譜面台
             寸法:譜面受け幅480  譜面受け高さ800~1060
             製作:2020年2月
             素材:ミズナラ   仕上:オイル
             所有:2320:千葉県流山市:臼井氏 
                2319:福島県只見町:ママカフェ
                2318:工房毘沙沢    

製作後の工房にて


譜面受けは角度を変えることが出来ます



2021年10月17日日曜日

毘沙沢の今・・・続き

 毘沙沢の生活は、このブログで書かないと何方にも見えない(FBでも情報を流しています)。

山の中の、またその奥の暮らしですから。

この一週間はとても気持ちの良い気候で、何をするのにも気持ちよく。
こんな季節は山の奥も悪くない・・・いや、どこよりも山の奥が素敵。

西側からの我が家、奥の山が城山
朝は冷えるので薪ストーブに火を入れ。
冬の準備で石油ストーブの掃除もこの時期の仕事。


福島大学の大国ゼミの活動、家具作りの話は着実に進み、デザインがほぼ決まり、実施スケジュールが定まり、4台の座卓製作の準備を始めました。
製材・乾燥した大きな板から、デザインに合わせて部材を切り出す作業は私の仕事。

天板はそれぞれ材種を変えたいとの要望から、ケヤキ、杉、タモ、クリを選びました。
そして、脚はミズナラ。

切り出した材料

テレビユー福島からのTV取材依頼がありました。
11日に打ち合わせ。
撮影日も決まりましたが、詳細は後日、撮影が終わりましたらご報告。

お土産でいただいた
テレビユー福島のマスコット

この一週間、ま、そこそこに忙しくて良く働いた。
時に外でボーッとしたり、山の中を歩いたりもしましたが。

明和村農業共済組合が昭和27年に作った「明和村大字布沢字切図」の中の毘沙沢エリアをつなぎ合わせたものを取り出してみました。
谷の奥へとつながる棚田と畑、そして萱場。
山奥の小さな集落の暮らしがこの資料からも読み解けるような気がします。
山奥の生活、これを少しでも後世の人たちに伝えたい、残したいと思いますが・・・残念ながらそれだけの力が無い。

毘沙沢の田畑は
小さく、谷間を縫うように連なっていました

田島吹奏楽団の活動、そろそろコンサートの予定、などという話も出てきました。
がんばれ・・・と、16日の練習に参加。

16日の練習風景
御蔵入交流館にて

とまあ、こんな生活をしています。
ご報告。

2021年10月7日木曜日

毘沙沢の原点へ出かけました

 どこで木工の技術を身に付けたのか。
師匠は榎本正、当時千葉県八街市に工房を構え、主に広葉樹を使い注文家具の製作をしていました。

榎本氏は1992年に木工塾を開設(30年が経ちました)。
そこへの参加が私の木工、家具作りの始まりとなります。

榎本教室のメンバー
奥右が榎本氏・私と冨美恵もいます
上松技術専門校見学時の仲間

1992年11月、工房には新潟県燕市から大工道具専門の「平出商店」が道具を並べていました。
その時の領収書が残っていました。

最初に購入した道具

鉋、鑿、砥石、玄能、切出、椿油・・・等々 76,000円ほどを購入しています。

毎週末、とはいきませんでしたが、月に2回ほどのペースで出かけていました。
自由に、好きなものが作れる環境が気に入ってか仲間が増えました。

庭で昼食を食べ、良く木工談義をしました
中央が榎本氏

さながら木工サロン

ここでの楽しかった経験が、舘岩の広葉樹製材所オグラを通して私を毘沙沢の山の中へ誘ったのでした。

舘岩に出かけた時
たかつえのペンション前で

舘岩・オグラの社長から説明を受けています

2002年に工房毘沙沢を開設し、あいさつに出向いて以来八街には足を運んでいませんでした。
榎本さんは、その後工房を茨城県太子町に移籍。

昨日、別件で八街に用事があり、記憶を頼りに工房の場所へ出かけてみました。
20年ぶりで、あれだけ通った場所を探すのに苦労しました。

20数年前の工房の姿
車は私のスカイライン

昨日の榎本工房跡

もうすべてが消えているであろうと思っていたその場所に、かっての榎本工房を見つけました。
倉庫のように物が置かれ、屋根から水が入って・・・廃墟でした。

昨日の榎本工房跡
この場所で皆で多くの家具を作り語りあいました

しかし、かってのこの場所に立つと、皆で切磋琢磨して家具を作った当時の記憶がすぐに蘇りました。私の家具作りの原点です。
毘沙沢での生活の原点なのかもしれません。

2021年10月5日火曜日

毘沙沢の今

 よい季節になりました。


白山神社跡地からの我が家

朝は厚着をしても火が欲しい季節になりました、薪ストーブに火を入れます。
そして、鍋などをのせます。お友達のリンゴ農家さんから、分けていただいたリンゴを早々ジャムに。


最近家に手を入れています。
家具を入れ替えて気分を変えることもしました。
必要無いものを処分して、とにかくスッキリライフ。

ストーブの周りがすっきりしました


この間に来客もありました。昨年冬以来の福島市の岡▽さん。


そして福島大学大黒ゼミの皆さん。

大黒ゼミの皆さんは、福島県飯舘村でいろいろな活動をしています。
「飯舘までいな家」で地元の食材を使い「いいたて村の村民食堂」を運営。
今回縁あって、までいな家で使う座卓を毘沙沢工房でみんなで作りたいとの依頼でした。

勿論喜んでお手伝いします。
そのキックオフミーティングが10月1日に毘沙沢で行われました。どのような用途で、どのように使うのか、イメージは、大きさは・・・。
木の種類を変えて4種類ぐらい・・・とか・・。

この件は、後日経過を報告します。

この間に久々に金山町のひょっとこ亭にも出向きました。
20数年前開業のこの店は、当初は魚介類を食べさせてくれていましたのでよく通いました。
今はラーメン屋さんです。

とても美味しい

感染予防も完全


途中の田んぼが綺麗。