2023年3月17日金曜日

あれから10日

 7日に只見に戻ってから10日が経ちました。
この間の出来事を記録。

8日、9日は玄関前の仮設消雪池を撤去・・さらにテーブルのセッティング。




10日、喜多方市熱塩加納町の画家、青砥さんが、大きなクリの額縁を受け取りに来宅。



11日、田島吹奏楽団の練習参加(下郷町)。


13日、Iさんと明日香さん来宅。


14日、富美恵、裂き織コースター納品など。


15日、郡山市長泉寺へ青砥さんが絵を納品との事で、お付き合い。
額縁・工房毘沙沢作

額縁・工房毘沙沢作

長泉寺本堂

長泉寺本堂内部

16日、仙台の佐野さんがテーブルを取りに来る予定が、急性肺炎との事で中止。

この間に、スマホの名義変更でバタバタしたり、下手な絵を3枚描いたりしました。

厳しい冬を生き延びたコナラ

今の我が家

山の上の「あがりこ」の巨木

ま、忙しく過ごしていました。

そうだ、19日の「南会津吹奏楽フェスティバル」の為の練習ももちろんかかさず・・・でした。
そして、布沢集落からお蕎麦を頂く、などという良いこともありました。



2023年3月7日火曜日

車が入りました

 今年は今日3月7日に車が入りました。
豪雪地の奥山で、この時期に車が入ったのは昨年に続き2回目でしょうか。

今日の林道の様子

かつては4月10日ごろが春の除雪と言われていましたから、だいぶ改善されたことになります。

ここで車を回転させます

今年は雪が少ない年と言われていますが、それでも未だしっかりと雪の中です。
さすが豪雪の地。
最後の除雪になりますように

しかし、風が温かい今日はやはり春の気配を感じます。
楽しみな雪国の春の始まりです。

2023年3月5日日曜日

何だか懐かしい

この28年の間に毘沙沢集落の歴史について、調べ記録に残しておけば良かったとの思いが強い。
この地に移り住んだ当初は長佐さんも、藤吉さんも、芳二さんも、和男さんも、良助さんも、名前が出てこないあの人も、存命で時々話をするチャンスは有ったのに。

福島県立博物館の小滝清次郎氏の残した写真。
調査整理を仕事としている長島雄一さんが、雑誌「会津嶺」2月号の中に書かれた「小滝清次郎さんとその写真について」を電子版で読んだ。

新たな発見、鬼子次さんご夫妻
怪力だったとの話は聞いていた
確かに手が大きくて強そうだ
背景の家は芳二さん宅で、その後ろに隠れて我が家

長島さんからは「毘沙沢の写真も入れてあります」と伺っていた。
前にも聞いていた写真かと思っていたら、新しく見る写真。
前に見ていた写真と見比べると、写っている2人が和男さんのご両親と分かる。
鬼子次(きしじ)さんご夫妻。
昭和44年の災害前の毘沙沢集落
小滝氏撮影

これも鬼子次さん夫妻
小滝氏撮影

写真というのは凄い。
写真1枚から多くの生活風俗文化などがリアルに分かるような気がする。
只見町に、写真博物館、いやモノとくらしのミュージアムの中に写真収集機能を加えることを提案したいね。

2023年3月2日木曜日

林道除雪のお知らせ

 この冬は例年より雪が少ない年になりました。
そのお陰もあって、毘沙沢林道は今週中、早ければ今日3月2日(木)には一通り除雪されるようです。
2020年の例外を除けば、過去最早だと思います。

除雪後の路面は未だ雪が残ります。そしてこの時期未だ雪の予報もありますので、気を付けて走行しましょう。

2月24日の我が家

2月22日の林道

2023年2月20日月曜日

林道圧雪情報・・・7

 しばらく積雪の無い只見でしたが、今日と明日少し積もりそうです。
2月22日(水)午前中、毘沙沢林道の圧雪除雪が行われます。

2023年2月10日金曜日

建築士事務所の廃業

 「工房毘沙沢一級建築士事務所」は日本一厳しい環境に有る建築設計事務所でした。
冬の季節、雪に埋もれ、3か月間は誰も近寄れない場所ですから・・。

営業活動は全くしてきませんでしたので、設計の仕事はほとんどしていません。
それでも《建築家の造る家具》というイメージに多少のあこがれも有り維持してきました。

只見町では建築家が必要とされる仕事は少なく(確認申請で一級建築士を必要としないケースがほとんど)、必要とされる公共建築は町外からの建築事務所の仕事となります。
ですから町内の多くの建築が大工さんあるいは小規模工務店の仕事として営まれ、地元に建築家が育ち難い環境となってきました。

かつて町の景観を議論したり、新庁舎建設や民具収蔵t展示施設建設に熱くなった時期もありましたが、地元建築家の熱意はあまり役には立ちませんでした。

そうした環境の中で年齢を重ね、そろそろ肩の荷を下ろそうとの判断です。
建築士事務所登録の切れ目となる2023年2月7日をもって廃業いたしました。

2023年2月5日日曜日

奥山の暮らし、この一週間

1月29日(日)、東に日の出、西に富士山を遠くに見ながら利根川を渡り、国道294号を一路北上。

遠方に那須の山々

塩原温泉を抜けたころから周辺は白くなりますが、路面は乾いていたので助かりました。
会津田島のコンビニで着替え、靴を履き替える。
ここで簡単な昼食が何時ものパターン。


車庫に車を入れて歩行準備

12時半、車庫に到着、車庫の前の除雪は事前に登市さんにお願いしていますのでごらんの通り。
その後3㎞の雪上歩行・・・午後2時ごろ毘沙沢着。


我が家の屋根にはしっかり雪が残っていました

到着時、室温はマイナス2度、早々ストーブに火をつけます。
夕方から翌朝にかけてドドドド・・大音響と共に屋根の雪が落ちました・・・やれやれ。

30日(月)朝から除雪作業。
屋根から落ちた湿って硬い雪を除雪機で飛ばします。
湿った雪は上手く遠くに飛ばないので苦労します。



除雪作業は無理せず楽しみながら3日間続きました。

そして2月2日は一日吹雪。
と言う事で3日は再度除雪作業。

除雪作業の合間、雪国では家の中で手仕事をします。
私は木工。


大きなクリの額縁に金物をつけて作業は終了

椅子の座の張替えなどはテレビを見ながら・・。


富美恵は裂き織。

依頼のペンケース
寒い日の朝は外の木々に雪の花が咲きます。



朝は室内が冷えていて楽器が冷たいのですが、温めて・・たゆまぬ努力は続けています。

このスタイルは、外ではありません

今回はほぼ一週間の滞在で、2月4日(立春)に山を下りました。
朝日が登り雪面がキラキラ輝く中ゆっくりと・・・。



朝日を背に受けての歩行、贅沢な時間です
この足跡はウサギかな

この後、トレーラーハウス・ママカフェにお寄りしました。
ママカフェの前で

依頼のペンケースをお届けして昼食。
雪の中で厳しい冬も開店・・頑張ってました。


2023年2月2日木曜日

林道圧雪情報・・・6

 昨晩からの雪は大した積雪にはなりませんでしたが、寒い日が続いています。
2月3日(金)夕方、あるいは4日(土)朝、林道圧雪除雪の情報が入りましたのでお知らせします。

追伸:3日(金)午前中に林道をブルが走りましたのでお知らせします。

2023年1月27日金曜日

林道圧雪情報・・・5

 ここ数日で只見町には60~70㎝の積雪があった模様です。

今週末、1月29日(日)午前中、林道圧雪除雪の連絡がありました。

2023年1月25日水曜日

毘沙沢に暮らす価値観の根っこ

昨年5月15日、池田武邦さん永眠。
私が毘沙沢に目を向け活動してきた根底には、池田さん(池田武邦さんについては多くの情報が公開されているのでここでは書きません)の影響が大きかったように思います。
SDGsの先駆者のような人で、地球環境を大切にする価値観が彼の建築活動全体に貫かれていました。
私は大学で池田先生の講義を受け、日本設計で共に仕事が出来たことを幸運に思います。

日本設計の「OB会だより」に投稿の機会を頂きましたので、つたない文章ですが池田さんとの出会いと想い出を少々記録に残しました・・・忘れないために。

日本設計の「OB会だより」掲載文

写真は右から順に青木さん、池田さん、私、村尾さん、白川さん、橋本明さん



2023年1月11日水曜日

林道圧雪情報・・・4

先ほど連絡がありました。 
今日、1月11日(水)午後林道圧雪除雪が行われます。

今の毘沙沢

新年を迎えて皆様いかがお過ごしでしょうか。
この時期の私達の生活は、雪の予報に左右される生活になっています。
雪の積もり具合と、回復する天候をにらんで行動の予定を決めます。

 今回は年明けと共に降った雪の状況から、1月7日に毘沙沢入りしました。
天候の読みが当たって、7日はとても良い天気の中ブルトーザーが走ってくれた林道を1時間半ほどかけて歩きました。

到着した毘沙沢の家の前

快適な林道歩行

毘沙沢に戻ってからは家の周りの除雪が最優先の仕事となります。
ゆっくり、怪我をしないように2日間ほど掛けて家の周りを片付けました。

除雪機は快調

1月10日は一日中吹雪、こうした日には家の中での作業となります。
朝、久々にホルンとフルートを合わせました。
楽器はヤマハが山の中で越冬しています

家具屋の仕事は、やり残していた額縁を仕上げ、椅子の座網などしています。

修復中の椅子

TVを観ながらの作業


クリの額縁の作業はほぼ終わりました
富美恵は人気のコースター。
2つとして同じもののない工房毘沙沢のフリーハンド裂き織です。
寒いので沢山着込んでいますね
雪の季節はまだまだ始まったばかり。
こうした積雪の状況をにらんだ生活が3月いっぱい続きます。