2020年10月31日土曜日

家具の納品

只見町は都心から見ると12時方向に直線で200キロほど、そして北杜市は9時方向に200キロほど。今回の家具の運搬はこの合計、道のりにして片道430キロほどでした。 

納入先は昔良く毘沙沢にも遊びに来ていたFさん。北杜市で古民家を改装し悠々と暮らしている設計事務所時代からの友。

母屋の一部を書斎とし、私のテーブルを置いてくれるというのであった。

途中勝沼に寄り道したりして夕方近くに北斗市に・・・昨年は夏の前でしたから1年と数か月ぶり。

勝沼・ぶどうの丘

この間1年の間に家の周りをかたずけ、外構を整理して昨年より明るくなったように感じました。

置いて頂いた部屋



翌日は快晴の中、八ヶ岳周辺をご案内頂きました・・・ありがとう。



今回の家具には2321という番号が付いています。これは2020年製で、321番目の作という事です。工房開設から321個目の家具です。321という数字が多いのか少ないのか分かりませんが1つを作るのに1か月あるいはそれ以上かかった物も含まれています。小さなものには番号を付けていませんから、そうしたものを含めると・・・1人の工房で良く仕事をしてきた、と思います。

今後の事ですが、出来る範囲で少しずつ工房毘沙沢の家具製作は続けたいと思っています。


2020年10月25日日曜日

冬の気配の中で

今回のミッションである家具の製作は、大きな失敗もなく21日にほぼ片が付きました。ナラの注文家具は、デザイン・スケッチをFさんから頂いていましたから私は製作に専念出来ました。但し、箱ものの引き出し付きは精度を要します。将来の材の変形に対応する作り方に神経を使いました。

最後の仕上げ

時間が出来て、前々から予定していたマイナンバーカードの取得に町役場に出向き、マイナポイントの手続きに近くの郵便局にも行ってみました。そして、湯ら里とむら湯の温泉にも。

むら湯・窓からの景色が魅力です
勿論、赤湯のかけ流しもですが

マイナポイントの申し込みは実に難解でした。結局は郵便局で予約だけ入れ、あとは自宅でパソコンとスマホを駆使し悪戦苦闘の末完了。富美恵と「こんなに分かりにくくちゃ、だれもやんないヨナ」と、でも頭の体操になったし、2人で1万円頂けるのだから、ま良いか。


後半は天候が悪く、冬の前の日本海側の気候、冷たい雨と風、そして時々晴れ間・・の繰り返し。
そんな晴れ間を利用して、熊が登ったスモモの木を伐りました(実はあと3本伐らなくてはいけないのですが)、写真のように熊の爪痕がスゴイですね。


赤丸の中に熊の爪痕が
紅葉は、いよいよ本格的に・・・これからが本番。
高い山が布沢城址

富美恵は相変わらずコツコツと・・・。

製作中

毘沙沢の色

かたずけていたら昔のローソクやランプが出てきて、特別な日でもないのに・・・。



2020年10月19日月曜日

毘沙沢の今

 コロナコロナの中ですが、少しずつ何時もの生活を取り戻しています。何が危ないのか、どういう風に振舞ったらよいかなど、私達も少しずつ対応策を身に着けてきました。

今回の毘沙沢の生活には、いろいろな方との触れ合いが少しずつ戻ってきています。

16日、ポツンと一軒家の担当者から電話。2年ほど前のTV放映の続きをリモートで取材したいとの趣旨。17日にLINEを通じて2時間に及ぶ取材を受けました。先方も自宅での仕事。スマホを片手にあれこれやり取りしました。

スマホを通して家具の説明中

果たしてこれでTV番組が出来るのだろうか、これって、本当に・・と少々疑問が残りましたが、今の時代の仕事の仕方はこのように変化していることを身を持って体験しました。

まだ具体的ではありません。ハッキリ放映の日などが決まりましたらお知らせしたいと思います。

18日、東京から麻衣子さんがお米を受け取りがてら遊びに見えました。まだまだ都会からの訪問者は歓迎されませんから慎重に慎重に、と、我が家以外には顔を出さずに、とんぼ返りでした。それでも、久々にいろいろと情報を交換出来ました。

麻衣子さんと

今日、町の町長選を控えて、親しくさせて頂いている方とお話しする機会が有りました。久々に昔のことなど想い出したり、町の将来について考えたりしました。住みよい町になるよう頑張ってほしいと思います。

この人は時々、突然「お~い居るか・・」と言いながら現れます。「いつ電話しても居ないじゃないか・・・ぶつぶつ・・」という感じです。そしてお茶をしてお話をして帰ります。もう長いお付き合いになります。口は悪いのですが我々のこうした生活を心配してくれています。ありがたい・・・我々の理解者です・・カネマンのオヤジ。

カネマンのおやじ

そんなことで、家具の仕事がはかどりませんが、ま、何とか順調です。

今日製作、引き出しの前板


2020年10月14日水曜日

想い出の中に・・・その70

 2007年10月26-27日、紅葉の時期に私の小学校(豊島区立駒込小学校)のクラスメイトが分校に遊びに来ました。メンバーは多少変わったけど2回目だったのかな。


この時は楽器を持参で夕方分校でプチコンサート。

プチコンサート
この時の写真は無事に残っていましたので少し多めに。


私はホスト側


おみ上げコーナーも人気でした

支配人のスタイル

こうした時は次の日に恵みの森に出掛け、その後毘沙沢に来て頂いていました。

毘沙沢で
このメンバーは、時に参加者が入れ替わりながらこの後も何回となく奥会津・毘沙沢を訪問することになります。

長い事「想い出の中に・・・」へお付き合いいただきありがとうございました。この後は、このブログの初め2008年3月へと続くことになります。これで「想い出の中に・・・」は終了とします。

昔の事を思い出すのは楽しい事ですが、記憶が薄れていて、写真が見当たらないなどストレスでもありました。でも何とかこれで私達が毘沙沢という秘境の地に足を踏み入れて、1994年秋から今日までの26年間がつながったことになります。全部で何ページになるのでしょうか、何時か、最初から目を通してみようと思います。

或いは、毘沙沢を訪ねて頂いてここに登場していない方もおありかと思います。メモや記録には名前が残っていて写真が無い、そうした方も数多くありました、10年を超える薄れた記憶をたどり具体的に表現するのは難しい作業でした。お許しください。

最後に、森林の分校の運営に係わる資料(2007年度)の一部を今後の参考のためここに留めておきます。分校の運営に参加いただいた皆さんに感謝を込めて。








2020年10月13日火曜日

想い出の中に・・・その69

 2007年、毘沙沢は森林の分校の予約電話の窓口になっていて、山の様子などへの問い合わせにも答えていた。そして増えてくるお客さんへの対応の為スタッフの勧誘も、意識して続けていたと思います。

8月は色々なお客さんのお名前が手帳に残っています。分校はいつも人がいて、夜は電気が点いている・・・が目標でした。

綱渡りでしたが、何とか皆で協力して夏のピークを乗り越え、9月29ー30日、分校初の稲刈りイベントにこぎ着けました。

今考えると、この間の稲の面倒はだれが見てくれていたのか?忘れています。きっと近くのどなたか?あるいは吉久さんが世話をしてくれていたのでしょう・・・私は時に見に行く程度でした。

30日の稲刈り、刈り取った稲は一部天日に干しましたが、他はコンバインで処理したように思います。私としては少々不満でしたが、この忙しい時期に、そんな面倒な事に付き合えない・・・と言う気持ちは今の私には分かります。

このイベントには田植えに参加いただいた絹巻さんのご家族と、藤森さんなどの参加を戴きました。

参加者・稲刈り当日の朝

絹巻さんのお嬢さん

小山さん


田んぼイベントは翌2008年にも継続しています。このブログの「2008年5月26日・田植え」を見て下さい。

2020年10月12日月曜日

想い出の中に・・・その68

 2007年8月10日、朝から吉尾峠を目指して出かけた布沢の4名の中に私も加えて頂きました。この事は2006年8月11日の出来事として「その54」に一度書いたのですが、実は1年間違えていました。正確には2007年でした(「その54」からは削除しました)。

吉尾峠は布沢から昭和村へ抜ける、過去においては重要な道で、峠の手前には5軒?の集落があり小学校の分校もありました。集落は毘沙沢と同じ時期に離村し今はどなたも居住していません。

暑い夏に道なき道を刈り払いながら前へ進むのは大変な事でしたが、地元の皆さんはごくごく日常の事、のように淡々と・・・でしたね。勿論休み休みでしたが。

途中で休憩

この時の目的は、吉尾峠に残された大山祇神社の合祀に向けた準備、神様の引っ越しのためでした。中には神事の為の道具や札、そして過去の寄進の札などが残っていましたが、これらは毘沙沢の白山神社とよく似ていました。

左から彦衛さん、晃吉さん、章さん、市朗さん

大山祇神社

この石が神様だということでした
そして担いで下山したのには驚きました


この後、8月19日、太田の二荒山神社への合祀は白山神社も同時に、盛大に行われました。

私は氏子ではありませんが、現在の毘沙沢住人として参加しました。



大山祇神社を調べると愛媛県越智郡とありました。白山神社は石川、福井、岐阜にまたがる白山信仰ですよね。こうした神様がこのような山の中の地にも崇められて来たことが、すごいなと思います。


2020年10月11日日曜日

想い出の中に・・・その67

 千葉県柏市とふるさと交流都市の関係ということで、毎年夏休みの初めに「しこだ児童センター」主催で「ネイチャークラブ~只見・森林の分校キャンプ」が行われていました。

2007年は8月1~3日、2泊3日で開催予定が確定したのは春の初めだったと思います。児童センターの担当者と日程調整から行事の内容、食事に至るまで丁寧に打ち合わせをしました・・当時は電話でした。

50人の参加児童が男女に分かれ、1日はテント、1日は分校宿舎に分かれて宿泊。初日の夕飯は全員でカレーを作ったと記憶しています。食材の準備は今井さんお願いします。ということで野菜とか肉とかカレールーとか前日から準備しました。野菜は地元の物に・・・などとこだわりも。

記念撮影

食事中

テントの設営も子供達で

布沢川で水遊び

朝のラジオ体操

恵みの森の奥まで案内して、もし事故が起きたらとキャンプ村から無線機を借り、出口に車を待機させたりもしました。でも実は携帯の無線機では森の奥から出口まで電波が届きませんでした。

指導員の食後のパフォーマンス

最後にみんなで清掃

夏休みが終わってしこだ児童館からの報告書が届きました。キャンプの内容はこの報告書を見て頂けたら幸いです。



柏の子供たちのキャンプはその後数年続きました。