2022年7月31日日曜日

毘沙沢林道の事

 毘沙沢林道を生活道路として利用している家は現在16軒あります。
この16軒は、冬季間、雪の積もる林道を家まで歩いています。


その中の4軒には町民が住み、1軒は町民が所有し、残り11軒は東京、千葉、埼玉などの方々が別荘として利用しています。
別荘利用の11軒のうちの1軒は企業が管理し、1軒は数家族のグループで利用していると伺っています。

毘沙沢林道と16軒の家々

「毘沙沢林道の舗装等安全を願う沿線居住者の会」として連絡を取り合うこともしてきましたが、別荘利用者は町、区との情報交換などの関係は殆ど無く、繋がりは制度化されていません。

別荘利用は、所有者の高齢化と共に利用率が下がり、冬季間の維持管理が難しくなっている様子が伺えます。

将来のことが心配です。
出来れば、今のうちに何らかの対策が講じられればと思います。

現在布沢区から町へ出されている林道の環境改善陳情には、こうした現状への対策の必要も含まれている課題だと受け取っていただけると嬉しいです。

そして、林道沿線関係者の皆さんにも、現状への不満・不安を布沢区、町に投げかけて頂ければと思います。
8月7日予定の林道の普請では、布沢区の沢山の方が毘沙沢林道の草刈りに応援出動してくれるようです・・・毘沙沢沿線関係者の今後を心配して頂いています。


2022年7月30日土曜日

議会の不採択に対して

毘沙沢林道に関する町からの情報は、林道沿線に家を持っていても、町民でないあるいは区民でない一部方々には届いていないようです。

昨年末の布沢区から町・議会への、毘沙沢林道環境改善の陳情についても、一部沿線関係者の耳には入っていないのかもしれません。

また、今回の議会からの不採択通知も、文章が区長宛に届いてはいても議会からの内容説明も沿線関係者への意見聴収もありませんでした。
と言う事で、議会だより(7月29日発行)に公表されたタイミングで、私の個人的な意見ではありますがここに綴ってみることにしました(このブログは林道沿線関係者の多くの方に読んでいただいています)。

これは布沢区とは関係なく、あくまで私個人の考えで書いています、間違った解釈が有るかもしれませんが、お許しください。

只見町・議会だよりの不採択記事

 毘沙沢林道環境改善を求める布沢区からの陳情への議会からの不採択理由に対する私見

 202112月、布沢区から只見町議会への陳情「毘沙沢林道の全面舗装と常時除雪、町道編入をお願いする件」に対する不採択の回答が、議会だより No.168 (令和4年7月29日発行)に公表されました。区民及び関係住民への議会からの直接の説明あるいは反論を聞いていただく機会がありませんでしたので、この結果に対して私が気付いたことをまとめておきます。

 ◆不採択理由の1
「全線舗装工事については、平成246月に舗装工事の陳情があり、当地域は過去の災害時に集落移転をしている経緯があることから、大規模なインフラ事業は適さないと判断し不採択としているが、その後急傾斜等部分的ではあるが舗装工事を実施している。」

 この引用にある平成24928日の議会からの審査結果理由には「本事件は、区民の高齢化に伴う路面補修、草なぎ作業の困難さによる毘沙沢林道の全面舗装を求めるものです。」という前段があります。

この事はこの判断の前提が、当時区が要望していた林道生活者の安全という重要な視点を二次的に扱っての判断であったことがうかがえます。

この時の事はその後、当時の議会議長をはじめ他の議員からも正しい判断ではなかったとの説明を聞くこととなっています。

判断理由のあいまいな、過去の不採択通知を再び持ち出した事に不満を感じます。

 ◆不採択理由の2
「通年除雪については形状、安全性の面から困難であると考えられる。」

 この事は、今回の陳情が、通年除雪の可能な安全な舗装道を希望していることに対し、現状が適さないからとの判断は不採択理由として意味をなさない。

 ◆不採択理由の3
「(記載にはありませんが、数ある林道との整合性が取れず、)町道編入については町道認定基準に合致しない。」

(・・)は議会答弁では報告されたが、区への通知からは削除されている。

 只見町の林道には舗装されたものも多く、さらに今回の毘沙沢林道の実態が生活道路であることから、不採択理由にはならない。

また現状が町道認定基準に合致しないからこそ環境改善を求めているのですから、現状が町道認定基準に合致しないから不採択というのは理由にはならない。

 ◆不採択理由3の続きで
「当林道については、継続的に維持、補修に努め要望時に圧雪除雪などを行っているが、通年除雪は不可能であっても好天の合間を見て安全性を確保しながらの除雪は可能であると判断した。」

 これは、冬季間において除雪は可能であるとの判断と思われるが、実際は舗装されていない道路の除雪は除雪後に車が入れる状態にまでは難しく、やはり舗装が必要であると考えるのが一般的であると認識している。

 今回の不採択理由はとても分かりにくいもので、不採択の裏には林道生活者を助けたいという気持ちが見え隠れしているようにも見える。

そして全面舗装を否定する通知にもなっていない、そうであれば、住民の味方であるはずの議会としては、はっきり生活道路の全面舗装を勇気をもって応援してほしかった。


2022年7月20日水曜日

その後の訪問・・・その13

 昨日、池田武邦さんのお別れの会に京王プラザホテルへ出かけたました。
受付として使われていた「花の間」、訪問は何年ぶりだったのでしょうか。

昨日の花の間

私がデザインにかかわってから35年の歳月が過ぎ去っていました。
その間に何回改装がされたのかは定かではありませんが、花をテーマにしたシャンデリアは踏襲されていました。
そして絨毯には大きな花が・・。
私が関わった当時の花の間
この時の絨毯は高橋英子先生

昨日見た花の間は時代を反映してか、落ち着いた上品な部屋になっていて良かった。

この事は私のこのブログの2016年10月8日「昔の仕事・・・その16」に取り上げています。

2022年7月15日金曜日

繋がる

 只見町は江戸時代、八十里越で新潟県と繋がっていた。
戦後、田子倉ダムの建設で中央と強く繋がり、大きな犠牲を払っても利益も得た。そして今も電力供給で首都圏と繋がっている。
その後只見線が開通し、会津若松、小出と鉄道路線で繋がりました。

2011年の豪雨災害で一度切れた只見線がこの秋再開通。
一日3往復のダイヤが発表されています。
このダイヤからは、残念ながら交通の利便よりは、繋がることに意味を見出している事が透けて見えます。繋がっている安心感。

八十里越(国道289)は、通年交通の夢が数年後に近づきました。
新潟県との冬季間を通した通年の繋がりは、行き止まりのこの町にとって悲願でした。

只見町には、布沢のような行き止まりの集落がいくつかあります。
布沢集落はかっては吉尾峠を越えて若松へ通じる道がありましたが、今は通れません。
そのさらに脇の細い枝の先に毘沙沢が有ります。

毘沙沢に楽天モバイル基地局が出来る意味は、行き止りの先の未来に太く繋がることにあります。
先日基地局のハード施設は整備されましたが、皆さまの所と電話が繋がるのにはもう少し時間がかかるようです。

先人の残した土蔵の基礎の中の基地局


2022年7月1日金曜日

楽天モバイル基地局・・・その3

 その後、整地や機械基礎の捨てコンなどの施工がされました。
そして、産業廃棄物が何回かに分けて運び出されています。
あと一歩、庭先がだいぶ綺麗になってきました。

基礎のための捨てコン打設

産業廃棄物の運搬

そして今日は、東北電力の配電工事。
簡単に配線するだけ、と考えていましたが、容量が増えるとの事で、電柱上のトランスをはじめ、全ての機器が更新されました。
こんなことまでするんだ…とただただ感心して見守りました。

東北電力の工事

楽天モバイルのおかげで、毘沙沢の環境が大きく変わったような気がします。
電波事情、電力事情がレベルアップしたような・・。

都会の皆さまから見ると、大自然の中にわざわざ電磁波を持ち込まなくても、と思われるでしょう。
しかし、過疎の奥山の生活には、こうした新たな出来事が、たとえそれが毒を含んでいるとしても、必要に感じてしまう危うさをどうすることもできないのです。
頼もしく、ありがたいのです。

毘沙沢の生活に町内の一部の人たちが持つ偏見・・・町外の人たちには、奥山への差別・後ろ向きな姿勢がまったく無いように感じます。
それ以上に、この地で仕事をすること、開拓することを楽しんでいるようにさえ見えるのが不思議です。