ある年代より前の会津の民家の木部の仕上げの多くが手斧(チョウナ)。
今の住宅はヒノキを最上にして多くが杉のような針葉樹で出来ている。
一方、東北の古い建物はケヤキを最上とする広葉樹が多く使われてきた(これは縄文の文化の流れ)。
現在の住宅の木部は全てが鉋(機械)で仕上がっているが、昔の会津の建物の木部は主にチョウナ仕上げ。
木を扱っていて分かる事がある。
広葉樹は硬く、節周りなど鉋で綺麗に仕上げることが難しい。
一般には、台鉋は扱いが難しく、普及が遅れた会津でチョウナが最近まで残ったとの説明もつく。
しかし、チョウナ仕上げの柱、梁を見ていると、これは結構美しく。
昔の人は、そちらを愛して選んだのかもと思えてくる。
私は、最近とんとお目にかかれないチョウナ仕上げが好きである。
そういえば、20代後半・内藤徹男さんの下で勉強した蓼科の蓼雲荘(三井不動産の迎賓館・・ヴォーリズの京都の大丸ヴィラの影響を受けている)の木部のナグリ仕上げを思い出した。その後、その隣で私が日立製作所の迎賓館「蓼科荘」で同様のナグリ仕上げを行っている。
1 件のコメント:
これ磨いたらいいだろうね
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