2022年12月29日木曜日

15回目の年末の一言

最近はFBでのやり取りが多くなり、このブログへの投稿が少なくなっています。
申し訳ありません。

この地に足を踏み入れてから28回目の冬を迎えます。
そして今年も終わろうとしています。

この冬の最初の除雪

15回目の「年末の一言」何を書こうか?と、過去の「年末の一言」を読み返してみました。
以下に2009年の「年末の一言」をコピーしてみました。
13年前です。
この頃すでに毘沙沢での生活に、このように悩み弱気になっていたことを久々に思い出しました。

来年は75歳という節目の年にもなります。
毘沙沢という地での生活をどのように次の世代に引き継ぐか、そろそろ本格的に考える時期が来たように感じています。

今年は毘沙沢に楽天モバイルの基地局が設置されるという嬉しい出来事がありました。
しかし町当局も町議会も林道環境改善に前向きではないように見えます。
移住.イジュウとの世の中の掛け声は雪深い奥会津には届いていないようです。

今年一年、私達を支え見守ってくださった皆様にとって、来年もまた良い年でありますように。
ありがとうございました。

以下は2009年の[年末の一言]のコピーです。


昨年に続き、私のつたない文章と写真をご訪問いただき、ありがとうございました。

今年は、新たな出来事も多く、また仲間の輪も広がり、充実した1年であったと思います。
これは、私達にとりまして大きな収穫です。

しかしながら、毘沙沢は相変わらず出口の無いトンネルです。
布沢集落のような山間地の人口は年々減少し、将来の希望は見えていません。
毘沙沢はその象徴でしょうか。

こうした場に迷い込んだ以上、出来うる限りのことは試みたいと思いながらも、年齢を重ね、弱気にもなります。
そんな中で、こうして情報を発信でき、多くの方に知っていただいている事は大きな支えです。
毘沙沢に興味を持っていただいている皆さまに感謝いたします。

今日は、また午後から吹雪いています。明日は深雪を踏んで山を下り上京します。
と言うことで、今年最後の投稿となります。

来年も、また新たな気持ちで投稿を続けたいと考えています。
健康に留意し、良い年をお迎え下さい。

2022年12月26日月曜日

林道圧雪情報・・・2

 今日も毘沙沢に雪が降り続いています。

しかしこの雪も今日の夕方には一段落との予報。
次回の毘沙沢林道圧雪除雪は28日(水)午前中との連絡が入りましたのでお知らせします。

2022年12月21日水曜日

林道圧雪情報・・・1

 只見町は18日から19日に掛けて大雪となりましたが、今日は天候が落ち着き、明日22日(木)から23日午前中にかけて毘沙沢林道の圧雪除雪が行われるとの連絡がありましたのでお知らせします。

2022年12月9日金曜日

ついに雪が来た

 奥会津、毘沙沢の冬は忍び寄る雪と共に本格化します。
12月2日は遅い初雪、朝方大屋根から下屋に落ちるドスンドスンという音で目が覚めます。
なに?あ、雪か。

初雪の朝

家の周りが白く、モノクロームの世界へと変身。
いよいよ今年も始まるんだな、と、少し暗い気持ちにもなります。
積雪が根雪となる前のこの時期は事実家の中が暗いのです。

6日、なんとピンピンの快晴。
幸せな一日。


7日、またまた雪。
そして8日、重たい湿ったシャーベットのような牡丹雪が降りました。

いよいよ、奥会津は別世界へ変身しようとしています。

私の好きなオオウバユリ


この間、私達は雪に追われるように製作作業に励んでいました。

大きなクリの額縁2点は外枠製作が終わり、内枠の作業に入りました。
内枠は細かな仕事です。
内枠の素材はカツラの木。

オデコ光らないように・・・撮ってね

小さな方の内枠

大きな方の内枠

小さな方の外枠・私は冬の作業着

富美恵は人気のコースターに勤しんでいました。
工房毘沙沢の裂き織りは、奥会津・只見の四季の色を映しています。

寒いのでとにかく沢山着込みます



工房の朝、室温は5~6度C、ストーブの前が特等席。
3日、昌也さんが親子で中山間集落協定による今年の普請手当を届けてくれました。
ありがとう。

8日午後、ボタボタと雪の降る中、ひとまず山を下りました。
途中、駒止峠・標高1000㍍はさすがに除雪がされるほどに雪が積もっていました。

2022年11月28日月曜日

忙しくしています

 冬の足音が近づいてきました。
積雪前のこの時期は雪との競争。
雪が根雪になり車が入らなくなると、毘沙沢での生活は一変します。
その前にあれやこれや、雪で孤立している間困らないように最大の準備をします。


富美恵はせっせと食糧を備蓄。
お友達の農家さんに野菜を分けて頂いたりもしています。
そして、山を下りるとお楽しみで食事をしたり温泉に浸かったりもします。

湯ら里で昼食

クリの大きな額縁の仕事は春先の出荷予定ですが、車の入るうちに出来るだけ仕上げておきたい。
寒い、暗雲の下では、ハードな仕事は除雪だけにしておきたいのです。
怪我をしても、勿論救急車が入りませんので・・。

精度の管理が大変

大きな額縁を組み立中

そんな中、「森林の分校ふざわ」の明日香さんが、林道の別荘に冬支度で来た橋爪さんが、仙台の豊さんの訪問がありました。
冬季孤立前の激励ですね…ありがとう。

布沢育ちの明日香さん

都路町から

仙台から

融雪用の水を引き込むホース。
直前に点検してよかった、
なんと、5か所に不具合を見つけました。

ジョイントが外れていました

そのままにして置いたら、雪が積もってから大慌てになるところでした。
やれやれ・・・ホ。

家の周りのもろもろの物を片付け取り込み、工房の看板を仕舞、ポストを移動し・・これで雪がいつ来てもOKさ。

2022年11月21日月曜日

冬に向けてその後

この季節はいろいろと忙しく過ごしています。

11月11日から大きな額縁の製作がスタート。
13日には「せど森の宴」でお客さんが来宅。
14日、融雪用の水源地のメンテナンス。
15日、家の前の仮設の融雪池の設置。
19日、5回目のコロナワクチン接種。
21日、水源からのホース点検。

大きな額縁は現在進行中ですが、精度を要するため慎重に進めています。
今日現在、外枠がほぼ形になってきました。
なかなか大変です。




せど森の宴は、思わぬ展開でした。
昨年の今頃工房で家具を作った福島大学の3人が・・・サプライズでした。
大黒先生とも分校でお会いしました。




家の前の池は例年今頃の年中行事です。
いよいよ雪の季節だ・・・と気持ちを引き締めています。


5回目のワクチンで町に出たついでに、只見駅前のインフォメーションセンターにお寄りして、その後叶屋さんの伊豆さんにお会いしました。

只見駅前のインフォメーションセンターにて典子さんと

伊豆さんご夫妻

今年は未だ雪が降りません。
助かります。

2022年11月6日日曜日

冬に向けて

 11月に入りますと急にせわしなくなります。
朝晴れていたかと思うと、急に雲が出て風が吹き雨になる天気が冬の前ぶれ。

この時期の朝の青空は実に清々しい

車のタイヤ交換は早々と済ませました。
下の、材料置き場の家の冬仕舞いも終えた・・・やれやれこれで一安心。

スタットレスへの交換、今年は少々早めでした

「今年最後のトマト取りに来て」とのありがたいお話で、最後の美味しいトマトを頂きました。
Mさんのトマトハウスの前で

文化の日は町の文化祭、新しくできた「モノとくらしのミュージアム」がサブ会場に成りましたので、毘沙沢工房の「ボロ帯の写し」を展示させて頂きました。


富美恵の裂き織(ぼろ帯の写し)

冬の仕事で依頼を受けている額縁の打ち合わせ。
雪の前にデザインを確認しなくては・・・と喜多方市熱塩加納町の日本画家・青砥昭修さんの「工房ゆずりは」へ出かけました。

この写真の上下2点の額縁製作依頼

青砥さんの仕事場で

青砥さんたちは、熱塩加納町の黒岩という雪深い山の奥の廃校になった小学校で1993年から活動しています。
奥山生活の私達の先輩、ですから私達は何回か伺っています。
今回は久々の訪問でした。

あ、そうそう、建築にも未だ興味はありますから、柏との移動の時には気になる建物を訪れます。今回は木造の大子町新庁舎。


茨城県大子町の新庁舎

雪国の、少し忙しい短い秋ですが、この季節も好きです。


2022年10月23日日曜日

冬の入り口

 雪国では、北風が吹いて気温が下がり天候が不順な日が現れると冬の準備に入ります。
毘沙沢では根雪と共に車が入らなくなるという事情から、冬への準備は早め早めになります。

我が家の窓から

他に依頼する汚水の汲み取り、除雪機の定期点検を手配しました。
除雪機は雪が降る前には点検を終えて戻ってくる手はず。

冬の間の木工作業で使う材料の搬入も終えました。

だいぶ前に岩手で手に入れたカツラ材の運搬

草刈り機や、チエンソーなどは燃料を抜いてエンジンをかけ、ガソリンを使い切ります。
除雪機と自家発電機の燃料、暖房のための灯油の確保は早めに終えました。

11月に入ったら車のタイヤを冬用タイヤに履き替えて、そうだ、ワイパーも雪国用に変えなくては。
自家発の点検、オイル交換も・・・そうだバッテリーが古くなってるな。

薪ストーブ周りも準備万端

今後根雪の前には玄関前の消雪池の設置、水源の点検、薪の取り込み。
材料置き場(下の家)の冬仕舞いも11月に入ったら・・。

そんな忙しい中でも、秋晴れに誘われて隣町、昭和村へドライブ。

国道401の南郷から昭和村への峠越え

道の駅からむし織の里しょうわ

喰丸小学校跡

先日、紅葉の毘沙沢に来客在り。
毘沙沢は只見町の奥座敷、秘境の地ですから・・・地元の人だって遊びに見えますよ。

裂き織りの購入ありがとう

今日で指の怪我からちょうど1か月。
順調に回復しています・・・ご報告。

2022年10月17日月曜日

毘沙沢の暮らし・秋の入り口

 14日(金)指の怪我の治療で只見町の診療所へ。
だいぶ回復している、との事で次回は2週間後に。

15日(土)怪我以来初めて田島吹奏楽団の練習に参加。
皆で合奏はやはり楽しい・・・指はまだキーに触れると痛いので薬指は使えないのですが・・・。


依頼の額縁の木取(クリ)に取り掛かる。
周辺の紅葉は少しずつ秋を告げています。


16日(日)麻衣ちゃんが只見町のお米を受け取りに来てくれました。
毎年、私達のお友達から購入している新米です。
ま、この時期の里帰りですね。


布沢区が作成していた「布沢ブック」25ページが手元に届きました。
山の中の集落に移住する人が今後増えるように、そして移住者が短時間でこの地に親しくなるために・・・。
よく出来た案内書だと思います。布沢区だけで使用するのは勿体ないような内容です。
取り寄せて見て頂く価値は十分にあります。