2016年8月29日月曜日

昔の仕事・・・その10

日経アーキテクチュア―の記事・1979年11月・・・「蓼雲荘」
新御茶ノ水ビルの設計作業が途中ペースダウンした時期、1978年1月から新たな仕事が新御茶ノ水と並行して動きました。

長野県茅野市・蓼科の三井の森という別荘地の中に、M不動産のゲストハウスの設計。
当時関西支社にいた内藤徹男さんへの依頼で、東京側で阿部さんと私がサポートする体制でした。
設計時の内藤さんのスケッチ

私の手元に大切に保管しています

1月に設計スタートで6月には着工、1年の工期で翌年6月竣工と、忙しい仕事でした。
デザインは、内藤さんが東京に施主打ち合わせに見えた時に、まとめて行なうスタイルでした。

そして、最後の実施図面をまとめるタイミングで、私は1週間ほど関西支社で作業をしています。
東京に戻る時、図面と共にピンクレディーのレコードを子供たちに買って帰った記憶が有ります。

英国はチューダーのカントリー風にスパニッシュを入れた折衷様式と注釈が付いています。

施工は藤木工務店の大阪本店で、関西の職人の仕事です。
建築が究極の物作りであることを見せつけられて、それまではモダン建築しか思考してこなかった私にとって、実に刺激的な出来事で、その後の設計活動に大きく影響を受けることになりました。

「・・・その1」で取り上げた蓼科荘は、この繋がりで17年後に竣工しています。
「昔の仕事・・・」は下の『ラベル:昔の仕事を』をクリックすると全てを見る事が出来ます。
1979年6月竣工式の記念写真、私は上奥の列の右から5人目、頭の薄い人の後ろ、
懐かしい顔が沢山並んでいますね、内藤さん、池田さん、村尾さん、阿部さん・・・
その後いくつかの仕事でお世話になる京都・大仏瓦の故佐藤社長が左端に居ます

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