只見町の動き、興味を持って遠くから見て頂いているい方が居ますので書きます。
町の新庁舎、7月17日発行の議会だよりで久々に経過報告がされました。
入札が不調との内容です。
数社を対象とした指名入札でしたが、入札に応じたのは1JVだったようです。
この時点で競争入札は成立していませんでしたが、1社の応札で、予定価格を大きくオーバーとの報告です。
写真の記事を拡大して見て頂けばよいのですが、6項目の原因が整理され、現在対応策を検討の様子です。
私も多くの建物でこれに似た経験をしていますが、この町の特殊事情が少し違います。
1つは、過疎高齢化の進む、大都市から離れた小さな町での建設・・・資材、重機、労働者の確保が大都市と比較して難しい。
これはバブルの頃の建設業環境に似ています。
もう一つは冬の豪雪と積雪期間の長さ。
この2つがコストアップに大きく影響しています。
これらは、この地の特殊事情として、当初から建設費高要因として別予算化が必要だったのかもしれません。
そんな事で、しばらく目を離せない状況ではありますが、乗り越えてくれる事と思います。
午後、明和自治振興会と町当局との『明和自治振興会「地域創生懇談会」』に参加しました。
空き家対策への町の取り組みスタンス、民具収蔵展示施設に関する町の今後の動きが少し分りました。
4 件のコメント:
ご無沙汰してます。ゆたぽん高原です。
福島県の県北地方(中通り地方北部)では、震災関連工事の発注が多いため、入札不調は日常茶飯事です。工事が多すぎて、業者が人手不足で受注できない状況に陥っています。
この工事価格で指名競争という時点で驚きですが、総額の1/3も価格が違ったというのは考えられない差額です。只見の積雪期間に外部工事をやるなんて無謀でしょう。この設計者、只見に12月末から3月まで暮らしてから、設計しなおした方がいいですね。数年かかるような工事は、只見の気候に合わせた工事計画まで考えたデザインにしないといけないと思います。
高原さん、貴重な投稿ですね。
建築は、その地の気候風土を良く知るもの、その地で活動する建築家が設計するのが理想だと思います。仮に、それが出来ない場合はそれを補う仕組みが必要です。今回の庁舎は、当初から◎藤さんが町側に入って調整役をしています。◎藤さんは建築家でもあります。数年前から町に住み地元側からの要件を整理し、設計に反映していたはずです。
建築は知識だけでは無くて、経験が重要なな世界です。地元の多くの人たちの考えを汲み上げられる仕組みが必要だと、当初から助言してきましたが、残念ながら実現しませんでした。
只見にお住まいの方が調整されていたんですね。知らずに勝手なコメントをしてすみませんでした。
各地区で説明会はやったようでしたが、別な仕組みが必要だったということでしょうか。町の人たちからアイディア募集するとおもしろかったかもしれませんね。
只見高校の体育館の改修工事では、基礎に問題が発見されてその対策工事のために工期が遅れたため、南会津建設事務所の判断で、12月から雪が消えるまで工事を中断しました。あれは、良い判断だったと思っています。町役場の工事は、これから設計を修正するとなると、来年度早々に工事で着工できるようにするのが妥当なところだと思います。
只見高校でそんな事があったんですか。
豪雪地の建設は雪の時期の外部工事を避けるような工程の調整が前提になりそうです。雪の前に、屋根までの工事は最低限終えないと厳しいということですね。
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