設計料を頂いている手前、施主の味方となります。
しかしながら、社会の為とか環境とか、建築家としてのメンツとか・・・結構厄介でもあります。
そして建設現場では監理者として絶大なる力を発揮します。
そんな建築家も、竣工引き渡しと共に、手塩にかけた建物は施主に引き渡され、ほとんど縁が切れます。
クレーム処理とか・・・増築時とか、改装時に再登場する事はありますが・・・。
私の時代は、恵まれた時代で、沢山の建物を実現しています。
そして、幸い今まで壊された建物は無かったのですが、最近1つの建物が役目を終えました。
実物は無くなりましたが、手元には設計の時のスケッチ、図面とか模型写真とかが残っています。
不思議ですね。
建物より、書類の方が長生きなんですね。
手元に残った模型写真とホテルオープン時のタバコ |
建築を目指したのは、建築が永遠であるとの錯覚からでした。
実は、そんなことは無いんですね。
でも設計した建物の記憶は設計者の中に、こまごました事まで鮮やかに残っています。
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