スキー場の見える、只見線の脇の田んぼ、遠くに雪の残る山、畦にはタンポポが満開、ぬるま暖かい土、春のうららの快晴。
只見線は、昨年の豪雨災害以来未だに不通。再開の見通しがありません。あるいは廃線のウワサすらあります。
信号機は横の棒を取り外し、線路は錆びています。枕木だって、なにやら朽ちた箇所が目立ちます。
再開に向けて署名活動がされていますが、でも不便を感じている人の数があまりに少ない。再開されても一日数本のダイヤで赤字路線。
人口が減ると言う事は、こうしたことにも影響が出てくるのだと、線路を見ながら考えます。
数の論理が幅を利かせる今の社会の弊害でしょうか。何か別の価値観を強く持たないと、日本の田舎、この春のうららは、消え去りそうです。
夜は「自然に学ぶ会」の総会に参加。
こちらには20人を超える若い仲間が集まって、只見町の元気の一角を担っています。
そして、布沢には宇都宮大学の学生が作る「D-friends」の皆さんが来ています。
田植えを手伝い、交流をしています。
そういえば、田植えに向けてクリキンパンがダンボール箱一杯届きました。
皆で、分けましたよ。美味しいね。ありがとう。
佐野さんは、総会のあと、10年で地球を6周する距離を走った車で1人仙台に戻っていきました。
お酒の勢いでちょっと感情的になりました・・・日本の集合住宅は佐野さんのような方が出てきて、やっと本物になるのだと思います。ヘビーローテーション宜しく。
そういえば、駒小の皆さま、今年は田植えでお会いできませんでしたね。
段取りも出来ませんでしたスミマセン。またどこかでお会いしましょう。
2 件のコメント:
「集落活性化県民討論会」というようなものがあると知って、大いに勇気づけられます! 去年7月末の豪雨で、只見川が氾濫したのは、水力発電所のダムが発電専用に作られていて、洪水を調整する仕組みがないことが被害を大きくしたと聞きました。田子倉ダムを作るとき引かれた鉄道は、只見線として命を保ってきましたが・・・廃線になるのだろうか。いま、北海道は710ヵ所が存続危機にあるとか。医者にかかれない、買い物が出来ない・・・と、生活が出来る場所ではなくなってきています。北海道どころか、私たちのすぐ近くもみな似たような状況になっています。雪で建物がつぶれても行きます。「活性化」をあきらめてはいけないが、どれ一つとっても(例えば 鉄橋工事)お金がかかるし、希望が湧いてきません!
この厳しい状況の根っこは、人口の減少に現れていると思います。
しかし、この危機に対する認識の内容、温度差は、只見町の中でも住む場所、置かれた状況で大きく違うように感じます。
町長、役場職員、議員、町民がそれぞれの立場で今何を大切にしているのか、何を問題と考えるか、何をしなくてはいけないのか・・・・・共に、沈みつつある同船の友として、人を敬う気持ちを持ちながら、将来を見定める目が必要な時だと思います。
はたして行き着く場所が何処なのか?そこが見えないで、ずるずると暗いほうへ引きずられていくような感覚が嫌ですね。
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