2012年5月11日金曜日

田の字のビオトープ


イモリがサンショウウオの卵を狙っていると書きました。
その後、激しさを増し、半分ほどが無くなった段階で防火水槽からビオトープに移動しました。
そんな状況に対して、南相馬の学芸員稲葉さんから以下のコメントが届きました。

イモリも、孵化したサンショウウオ類幼生を食べるのに集まっているのでしょうね。いくらエサがあってもサンショウウオ幼生同士の共食いが普通で、ずっと続いてきた生きるための日常なのでしょうか。
 原発事故のおろかさをまじかに見ている今、我々人間はなんと平和でおろかな生き物かと感じます。生き物たちの生から、「生きる」意味を再確認したいです。 
私にはギャングのように見えるイモリ

腹の赤からアカハライモリ(日本固有種・ニホンイモリ)フグのような毒を持つと聞いています

稲葉さんは、今回の震災で多くの苦しみを体験しているはずです。研究対象にしていた南相馬のフィールドを全て失ったのでしょう。負けずに今までどうり只見に来て活動して頂きたいと思います。

そんな中でも、私がサンショウウオの味方をするのは何故か、そしてそれに何の意味があるのかは分かりません。でもそうしたいという衝動もまた人間という生き物の本能なのでしょう。

新たに、「田の字のビオトープ」と命名しました。
今朝の田の字のビオトープ

トウホクサンショウウオの卵は日に日に変化しています。
クロサンショウウオも孵化して動いているものがいます。小さい黒いものがそれ

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

この度はサンショウウオの卵をおすそ分けしてくださり、どうもありがとうございました。生物としてはオオサンショウウオの方が後に誕生したのでしょうが、進化ゆえに、というか、でかくなり過ぎたゆえに、自らの生息環境を制限することになってしまい、いま、絶滅の危機にあるわけですよね。7万年前にアフリカ大陸から抜け出した現生人類も、似たような状況にあるのでしょうね。         タケスエ

毘沙沢 さんのコメント...

投稿ありがとうございます。
このあたりにはまだまだ自然に生活しているサンショウウオですが、少しの環境の変化で、絶滅と言うこともありそうな、そんな弱弱しさを感じます。実のところは良くわかりませんが。
人類は別の意味で、これまた危険を感じますね。