富美恵の展示即売会のために、震災以来初めて3週間ぶりに下山。
ガソリンは大丈夫だろうか、食べ物は確保出来るだろうか、と少し心配しながら山奥の田舎者は恐る恐る出てきました。
林道はだいぶ雪の量が減りましたが、まだまだ雪国。
でも、車庫の有る布沢の集落は、各家々の周りの雪は片付き、路面はきれいに乾いています。
あ~、里は春、そして震災の影響は見た目には無く、のどか・・・それに比べて毘沙沢は・・・。
南郷の「きらら」で昼食、いつもの場所は電気を消して、和室だけで営業。
あれ、家族連れがいつもより多いな、と思ったら、避難の方々でした。南相馬とか・・・。
30人ほどでしょうか。遠い所から雪の町に・・お気の毒に。
途中の道路は気のせいか車の数が少ない。栃木・茨城に入ると瓦が落ち、シートをかぶせた屋根とか大谷石の塀が壊れたりしています。
守谷の西友は電気を半分くらい消しています。でも、食材は全てそろいます。
ガソリンはどこでも普通に給油が出来ました。宇都宮郊外のいつもの店は145円/L、少し値上がり、でも並ぶことはありません。
私は現在東京郊外に居ます。食べ物も、燃料も、インフラも全てが今までと変わりません。
昔、戦災の話を父から聞きました。焼け出された者とそうでない者の差は雲泥の差。
震災もまたそうしたものだと感じます。遠くに離れて、さらに強く感じます。
楽をしていては申し訳ない。用事を済ませたら早く食材が底をついた雪の中に帰らなくては・・・。
そんな意味の無いことを考えたりします。