2021年8月14日土曜日

小さな音楽室(防音室)のDIYによる製作・・・その1

 柏市と只見町を行き来する生活を続けるうちに、毘沙沢では気兼ね無くできて柏では不便に感じることの一つに、楽器の練習があることに気付いてはいましたが、なかなかに難問・・・と、今まであきらめていた。

当初はプロの施工者への依頼も考えたが、工事費が高額になることからDIYでチャレンジすることとしました。

建物は建設から40年近くのPC壁構造の集合住宅、フラット3階の1室。
隣接住宅に影響の少ない、壁の2面が自宅内、他の2面は外部と共用外部階段室に面する部屋を選んだ。
壁内有効床面積7.4㎡と小ぶりだが、ピアノを置いても2人で楽器(フルートとホルン)の練習はできそうだ。

どの程度の遮音性能を目指すかは、勘に頼るしかなく、今までの経験、あるいは周辺のお宅からのピアノや楽器音の聞こえ方などを参考とした。
過去に、我が家でも子供たちがピアノを弾いていた時期があり、音を出す時間帯に気を付ければ許容範囲であることは経験してきた。

また、壁床の隙間による音の伝達よりは躯体を通じての伝達が課題であることは想像できる。
窓は昨年、部屋内側に新たにサッシュを取り付け2重サッシとした。

そうしたことから、今回の遮音工事は躯体への音波の伝達を極力遮断する。
特に、直近の上下階への音に気を使った設計とした。

さらに、自らが工事出来、過剰性能にならない、お金のかからない方法が前提。

◆床から始める。

既存の床は、スラブの上にフローリング(衝撃緩衝材が貼られた)がスラブに直接貼られている。
今回はその上に、2ミリ厚のゴムパッキンをかませて、約300ミリピッチで根太のような部材を既存床上に固定。

既存の床の上に防音床の施工開始

ゴムパッキンを付けた根太状部材

その間に25mm厚のロックウール(80㎏/㎥)を充填。
その上に12ミリ厚のコンパネを敷き、さらに2.8ミリ厚の遮音シート(4.2㎏/㎡)を全面に隙間なく敷きこむ。
ロックウールを敷き込みコンパネで塞ぐ

遮音シートの敷き込み作業中

全面に遮音シートを敷き込んだ状態

最後に12ミリのコンパネを引き込んで一段落。
遮音シートの上にコンパネを貼った状態
新たに作った床は周囲の既存壁とは縁を切ります

これを作業床として壁、天井の工事を行い、最後に床を仕上げるという段取り。

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