2013年3月9日土曜日

奥会津 伊南川の物語

南会津町の図書館が好きでよく行きます。
先日、「伊南川の物語」1993年初版が目に飛び込んできました。

昭和9年生まれの作者、渡部 忠さんの、只見町での生活を題材とした小説。
「居平の吊橋」は只見町の性風俗をテーマとした小説で、福島県文学賞を受賞しています。
今の只見町からは想像ができませんが・・・若者の自由?な性が・・・そうした歴史が・・・と、興味をかき立てます。

「夜汽車」「苦学生の春」は、只見町から東京の大学に勉強に行く当時の苦学生の様子が良くわかります。



「村の校長先生」は、戦中の只見町の様子を写しています。

歴史書では有りませんが、作者は、激動の自らの人生を記録に残したいとの思いから、多くの小説を残しているようです。

私より14年ほど先に生まれた作者ですが、都会で育った私とは、その生活背景がこんなにも違うのかと驚くばかりです。

今日は、春春春の日差し。
沢からの水が勢いよく、流れてきています。
積もった雪も一気に溶ける勢いです。季節は大きく動いています。ありがたい。




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