2023年2月10日金曜日

建築士事務所の廃業

 「工房毘沙沢一級建築士事務所」は日本一厳しい環境に有る建築設計事務所でした。
冬の季節、雪に埋もれ、3か月間は誰も近寄れない場所ですから・・。

営業活動は全くしてきませんでしたので、設計の仕事はほとんどしていません。
それでも《建築家の造る家具》というイメージに多少のあこがれも有り維持してきました。

只見町では建築家が必要とされる仕事は少なく(確認申請で一級建築士を必要としないケースがほとんど)、必要とされる公共建築は町外からの建築事務所の仕事となります。
ですから町内の多くの建築が大工さんあるいは小規模工務店の仕事として営まれ、地元に建築家が育ち難い環境となってきました。

かつて町の景観を議論したり、新庁舎建設や民具収蔵t展示施設建設に熱くなった時期もありましたが、地元建築家の熱意はあまり役には立ちませんでした。

そうした環境の中で年齢を重ね、そろそろ肩の荷を下ろそうとの判断です。
建築士事務所登録の切れ目となる2023年2月7日をもって廃業いたしました。

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