建築会館で開催の、ウルフ・マイヤーさんの環境建築に関する講演会に出掛けました。
ドイツの最近の建築(Greenest Buildings)3例の紹介と、ドイツの環境評価基準について。
パネラーの岩村和夫(東京都市大学教授)さん、篠崎淳(日本設計)さんからは、自らの設計作品を交えて環境への思いを伺いました。
岩村先生からは、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)の目指すところを、生みの親?のお一人から直接、色々な切り口から考えを聴くことが出来ました。
進行役の大野二郎さんは良く知る友達、久々にお会いしました。
私が建築界から離れた10年の間に、建築の環境への係わり方は大いに変わった、と思い込んでいましたが、実は、よくよく考えれば、その事は私が学生の頃からすでに建築家は考えてきたことで、基本は何も変わっていないことに安堵しました。
ただ、CASBEEのような、建築の環境への影響評価システムが整備され、実施されつつあるというところで、建築性能が具体的に見えるものになってきたのはこの十年でしょうかね。
毘沙沢の家は200年以上前に作られて、周辺環境も自然に近い状況です。
この地に移り住んだ時、こうした建築環境が一番地球に優しいのではないかと考えていた事を思い出しました。
ただし、より良い住環境は、生活者が健康に暮らせるという条件が付くようです、その点は実に心もとないですね。
建築環境を考える時、豪雪地域というのは実に過酷で、建築だけでは解決できない問題を沢山抱えています。更に問題なのは、豪雪地建築を考えている専門家が居ない?というところに有りそうです。
私に、今後、エコパークを目指す只見町の中で何が出来るだろうか、建築家として何か出来る事が有るのだろうか、と考えながら、久々に夜の外苑周辺を歩きました。
そういえば、篠崎さんが「アクアマリン福島」の増築で、今度は自然を建物の中に閉じ込めるのではなく、外の自然に水族館が寄り添う新たな形を目指した、というような話をされていました。
この考えは、只見町の「ぶなセンター」でも必要な考え方だと、前々から思っていたことで、私の考えは間違っていなかったと確信したしだいです、ありがとう。
2 件のコメント:
「くさる家に住む」もインターネットで取り寄せて読んでみましたが、建築にかかわる仕事などしてない私にとって、深沢環境共生住宅にしろ 白山通りのいえ にしろ、そうか と思うだけで これから考える家の参考になるわけでも、まねることが出来るわけでもなく、個人的には 価値がわからない書籍というところでした! テレビでもよく 住まいを訪問してそのユニークさを見せる番組がありますが、これも それだけで おしまいですね。 我が家は 3回も建て直して
現在のは10年目になります。木造二階建て 瓦ぶき。バリアフリーになっています。床暖とかフットライトとか ま、今の普通の住まいの標準装備になっているというところ。掃除だけは よくするので、近所からは そうじき爺さん と呼ばれています。ほどなく 墓穴に住まいを移さねばなりません。
投稿有難うございます。
今回は少し長めに都会に居て、昨日戻りましたら、こちらは未だに真冬の景色、何時になったら雪が無くなるのやら。
おっしゃるように、この本で取り上げられている例は私から見ても奇跡のような事例だと思います。簡単に実現できる事例では無いのに、作者は専門家ではなく一般の人に読んで欲しいと思っている。矛盾しているように見えますが、私には作者の気持ちも、匿名さんの気持ちも分かるような気がします。
建築は、住み手の生き方、価値観ですから、この本は「そんな建築も有るのか」・・・と読まれる方がいても良いのではないでしょうか。
私も、実に困った住環境で生活していますので。
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