いつぞや、父が介護施設に入り、母の位牌を収める厨子を作ったという投稿をしたことがあります。
その投稿を見て、私にも作って欲しいという依頼が来ていました。
私達が良く知る方なのですが、自らと旦那さんの2人で入れる厨子との注文でした。
え~、今から、準備。
なんと丁寧に、ご主人の了解まで取って。
そんな厨子が出来ましたので、投稿します。
最近都会では仏壇を置く場所もさほど広く取れないという事情、あるいはインテリアに合わせてモダンなデザインの物が欲しいと言う要望があるようですが、今回のような話は新しいタイプかもしれません。
その後、ご本人が下記文章を書いていましたので・・新しいタイプの補足。
勿論、夫の実家には先祖代々の仏壇があります。
でも、そこに入っている何十人ものご先祖様は、舅と大姑を除いて私の知らない人ばかり。
できる事なら、夫と二人だけで静かに眠りたいと願っていたのです。
でも、だからと言って、自分たち二人だけの為に新しい仏壇を買うなんてことは出来ませんし、夫にとってご先祖様たちは自分の血を引いた人ばかりなのですから、夫は同じ仏壇に入るべきだろうと思うし。
そんな事を考えていた時に、たまたま毘沙沢さん作の厨子を見つけたものですから、私は飛びつきました。
先祖代々の仏壇の横にこれを置いてもらって、私たち夫婦は「離れ」で眠ります。
しかも桜の木の香りに包まれて、です。
1 件のコメント:
ありがとうございます。
私は生まれ育った家よりも、今住んでいるマンションよりも、この後住むであろう夫の実家よりも長い長い時間をこの中で過ごすのですね。
心穏やかに何百年も過ごせる場所を作っていただいて感謝します。
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