2021年10月7日木曜日

毘沙沢の原点へ出かけました

 どこで木工の技術を身に付けたのか。
師匠は榎本正、当時千葉県八街市に工房を構え、主に広葉樹を使い注文家具の製作をしていました。

榎本氏は1992年に木工塾を開設(30年が経ちました)。
そこへの参加が私の木工、家具作りの始まりとなります。

榎本教室のメンバー
奥右が榎本氏・私と冨美恵もいます
上松技術専門校見学時の仲間

1992年11月、工房には新潟県燕市から大工道具専門の「平出商店」が道具を並べていました。
その時の領収書が残っていました。

最初に購入した道具

鉋、鑿、砥石、玄能、切出、椿油・・・等々 76,000円ほどを購入しています。

毎週末、とはいきませんでしたが、月に2回ほどのペースで出かけていました。
自由に、好きなものが作れる環境が気に入ってか仲間が増えました。

庭で昼食を食べ、良く木工談義をしました
中央が榎本氏

さながら木工サロン

ここでの楽しかった経験が、舘岩の広葉樹製材所オグラを通して私を毘沙沢の山の中へ誘ったのでした。

舘岩に出かけた時
たかつえのペンション前で

舘岩・オグラの社長から説明を受けています

2002年に工房毘沙沢を開設し、あいさつに出向いて以来八街には足を運んでいませんでした。
榎本さんは、その後工房を茨城県太子町に移籍。

昨日、別件で八街に用事があり、記憶を頼りに工房の場所へ出かけてみました。
20年ぶりで、あれだけ通った場所を探すのに苦労しました。

20数年前の工房の姿
車は私のスカイライン

昨日の榎本工房跡

もうすべてが消えているであろうと思っていたその場所に、かっての榎本工房を見つけました。
倉庫のように物が置かれ、屋根から水が入って・・・廃墟でした。

昨日の榎本工房跡
この場所で皆で多くの家具を作り語りあいました

しかし、かってのこの場所に立つと、皆で切磋琢磨して家具を作った当時の記憶がすぐに蘇りました。私の家具作りの原点です。
毘沙沢での生活の原点なのかもしれません。

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