2021年1月18日月曜日

柏市にて

 柏市に住み始めてから40数年が過ぎています。
そしてこの冬はここで過ごす時間が増えました。

しかし、最近の20年間は只見町で生活していた。
そして今も只見町町民。

2001年の冬から昨年の冬まで、19回の冬は車の入らない山の中で越冬していた。
地元の方々もそんな生活はしていない中で、吹雪で一冬に何回か孤立する環境で19回の冬越。
今考えると夢のようにも思えます。



何を考えて、何を頼りに、何がそうさせていたのか。
今考えると不思議でもありますが、その時はそうした環境に身を置き、物を創作すること。
社会から距離を置いて、雪に閉ざされて物を作ることに他には無い価値を見出していたのでした。苦しみながらも楽しんでいたのですね。

そして、そうした生活が他にはない価値、社会に失われた何かを探すのには必要なことだとも思えた。便利な環境から離れて恐怖と隣り合わせる中に見える物もあるとも考えていたのかもしれません。

そして、都会者がこうした生活をする事が、地元の方々に勇気と希望をもたらすかもしれないとも、僭越ながら考えていたのでした。

あれから20年、この冬は柏に居ることが多くなりました。
部屋の温度が10度にも満たない過酷な毘沙沢の環境は70歳を超える2人には厳しく、人里離れて越冬するのは危険と感じるようにもなっていました。

冬の時期は家の維持管理の為、雪の毘沙沢に時々出向く必要があります、でも長居はしていません。
コロナ禍、地元の方々の迷惑にならないためにも・・・。
春になったら、毘沙沢での今後の新しい生活の仕方を探れたらと思っています。
今後もこの地に繋がっていくために・・・。

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