そもそもの始まりは、今住む古い古い、江戸の人が作って生活を支えてきたこの毘沙沢の家との出会いです。
都会育ちの建築家は、多かれ少なかれ、こうした歴史の中で忘れられている建物に負い目があります。
長い建築の歴史の中で、何とか残ってきた民家・・・気になりながらも、少し距離を置いて、近代、現代などの中で物を作っていることに・・・です。
ですから、罪滅ぼしに、一つでも、保存、残すことに貢献したいのです。
私はそう考えて来ましたし、今もそうです。
でも、建築家の多くは資産家ではないし、事業家でもないから、なかなかに・・想いを実現できない。
そんな事を考えながら、今日は布沢の民家活用に向けた設計打ち合わせで雪道を下りました。
幸い、数日の雪も納まり、東京から電車でお見えになる施主の乗る只見線も無事到着してくれました。
この町には、古民家が100近く残り、空き家はさらに多くを数えます。そして、空き家の数は日々増え続けています。
厳しい環境の中で・・・1軒でも・・・具体的に残せる仕事に関れることに感謝しつつ穏やかな雪道を歩きました。
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